本格自家焙煎でコーヒーの新たな魅力に出会う
おはこんにちばんわ
長野県白馬村の小さな珈琲屋ガクです。
はじめに
コーヒー愛好家の間では、
自家焙煎がブームになっています。
新鮮で香り高い豆から、
自分好みの焙煎度合いを実現できるからです。
自家焙煎には、
様々な魅力と可能性が詰まっています。
この記事では、
自家焙煎の基本から最新トレンドまで、
詳しく解説していきます。
自家焙煎の意義
自家焙煎は、
単なる趣味を超えた意義があります。
焙煎度合いを自在にコントロールできるため、
コーヒー豆の個性を最大限に引き出すことができます。
また、
新鮮な豆を使えば、
よりフレッシュな風味を楽しめます。
コーヒー豆の個性を最大限に引き出す
生豆には、
産地や品種による個性があります。
焙煎度合いによって、
その個性がさまざまに変化します。
浅煎りなら酸味が強く、
深煎りなら苦味が増します。
自家焙煎なら、
好みの焙煎具合を見つけられるので、
豆本来の魅力を存分に堪能できます。
例えば、
ケニア産のコーヒー豆は華やかな香りと柑橘系の酸味が特徴です。
浅煎りにすれば、
その個性がよりはっきりと現れます。
一方、
インドネシア産のマンデリンは、
ほろ苦い味わいとスモーキーな香りが魅力です。
深煎りにすれば、
その味わいをさらに際立たせられるでしょう。
新鮮な豆で最高の風味を
焙煎後の経過時間が長いと、
コーヒーの風味は劣化してしまいます。
店頭に並ぶ豆は、
焙煎から数週間が経過していることもあり、
新鮮さに欠けがちです。
自家焙煎なら、
最高の新鮮さを実現できます。
新鮮な豆から焙煎したコーヒーは、
香りがいっそう芳醇になります。
また、
酸味や苦味のバランスも絶妙で、
奥深い味わいを堪能できます。
フルーティーな風味や華やかな香りなど、
生豆の魅力がストレートに伝わってきます。
自家焙煎するなら、
新鮮な豆から焙煎することを強くおすすめします。
自家焙煎の方法
自家焙煎には、さまざまな方法があります。
手軽に始められる手回し式から、
本格的な電動式まで、
自分に合ったスタイルを見つけましょう。
手回し式焙煎
手回し式は、
最も手軽に自家焙煎を始められる方法です。
専用の焙煎機は安価で、
家庭用コンロでも使えます。
ただし、
手動でかき混ぜる必要があり、
疲れやすいのがデメリットです。
代表的な製品には、
ハリオの「コーヒー焙煎機」やユニオンの「焙煎機」などがあります。
アルコールランプや家庭用ガスコンロで使え、
弾ける音や香ばしい香りを楽しめます。
手軽さと低価格が魅力的ですが、
均一な焙煎が難しく、
生焼けの心配もあります。
電動式焙煎機
電動式の焙煎機なら、
より手間なく自家焙煎を楽しめます。
自動でかき混ぜてくれるので、
均一な焙煎が可能です。
温度や時間の調整など、
細かいコントロールも可能です。
家庭用の電動式焙煎機には、
フレッシュロースター、IKIRI、
ブランディングコーヒーなどのメーカー製品があります。
価格は1万円前後から4万円程度までと幅があり、
高級モデルほど多機能になります。
スマホアプリと連携した遠隔操作や、
焙煎レシピの自動調整など、
自動化が進んでいます。
その他の焙煎方法
以外にも、
独自の焙煎方法を試す人もいます。
手網やドライヤーを使った方法、
オーブンを活用するなど、様々な工夫があります。
手網は、
低コストで手軽に始められる焙煎方法です。
ただし、
手間と熟練が必要で、焙煎ムラも起きやすいのがデメリットです。
ドライヤーを使う方法は、
作業スペースが広くなくても焙煎できる点が魅力ですが、
豆が飛び散る可能性があります。
オーブンを使えば、
比較的簡単に焙煎でき、
焙煎量も多めにできます。
ただし、
温度管理が難しいのが課題です。
自家焙煎のコツ
自家焙煎を上手にこなすには、
いくつかのコツがあります。
焙煎度合いの見極め、豆の管理、
ロースタリングポイントの把握などが重要です。
焙煎度合いの見極め
焙煎度合いによって、
風味はがらりと変わります。
自分好みの焙煎具合を見つけることが肝心です。
焙煎の目安は以下の通りです。
- シナモン〜シティ ロースト(浅煎り) – 酸味が強く、フルーティーな風味
- フルシティ ロースト(中煎り) – 酸味と苦味のバランスが良い
- フレンチ ロースト(深煎り) – 苦味が強く、カラメル香が楽しめる
- イタリアン ロースト(深煎り) – 強い苦味と香ばしさが特徴
焙煎の進行具合は、
豆の色や香り、弾ける音から判断します。
最初は浅煎りから始め、
少しずつ深煎りに挑戦するのがおすすめです。
豆の管理
生豆は鮮度が命です。
焙煎前に十分に脱気し、
密閉容器に入れて冷蔵保存しましょう。
また、
焙煎後は早めに飲み切るのがベストです。
新鮮さを保つには、
小分けに焙煎して消費することが重要です。
生豆の購入先としては、
スペシャルティコーヒー専門店や
産地直送の通販サイトがおすすめです。
UCCやキーコーヒーなどの大手コーヒーメーカーの
オンラインストアも便利です。
ロースタリングポイントの把握
うまく焙煎するには、
ロースタリングポイント(焙煎の到達点)を
把握する必要があります。
焙煎の過程には、
大きく分けて以下の4段階があります。
段階 | 説明 |
---|---|
乾燥期 | 豆の中の水分が抜ける段階。香ばしい匂いが立ち始める。 |
最初のクラック | 豆がパチパチと音を立てる段階。酸味が抜け始める。 |
発展期 | 苦味が出始め、色が徐々に深くなる段階。 |
第二のクラック | 苦味が増し、焦げた香りが強くなる段階。深煎りまで焙煎を進める。 |
焙煎の到達点を自分なりに決め、
その指標を意識しながら焙煎を進めましょう。
経験を重ねることで、上手な焙煎ができるようになります。
自家焙煎のトレンド
近年、
自家焙煎を取り入れるカフェが増えています。
コーヒー豆を店内で焙煎し、
新鮮な香りと風味を提供することで、
店の個性を打ち出そうとしています。
カフェの個性を演出
カフェにとって自家焙煎は、
単なるコーヒーの提供を超えた意味を持ちます。
焙煎具合の調整によって、
店独自の味を表現できるからです。
例えば、
ある店は浅煎りにこだわり、
豆本来の個性を引き出した爽やかな酸味を売りにしています。
一方、
別の店は深煎りをメインに、
芳醇な香りと重厚な味わいを提案しています。
このように、
自家焙煎により、
店の個性を存分に打ち出すことができるのです。
スペシャルティコーヒーの実現
自家焙煎は、
高品質な「スペシャルティコーヒー」の提供にも欠かせません。
スペシャルティコーヒーとは、
最高級の生豆を使い、
腕の良い焙煎士が丁寧に焙煎したコーヒーのことです。
焙煎場所は問われず、
焙煎技術が重要視されます。
自家焙煎を導入したカフェでは、
最高級の生豆を仕入れ、
店内で丁寧に焙煎しています。
気候や生豆の状態を見極めながら、
1つ1つ丁寧に焙煎することで、
スペシャルティコーヒーにふさわしい味わいを実現しているのです。
焙煎文化の新たな楽しみ方
最近では、
焙煎体験ができるカフェも登場しています。
お客さんに生豆を選ばせ、
自分好みの焙煎ができるサービスを提供しているのです。
焙煎体験では、
プロの焙煎士から指導を受けながら、
実際に焙煎機を操作します。
弾ける音や香ばしい香りを肌で感じられるのが魅力です。
焙煎した豆は持ち帰ることができ、
自宅で心行くまでコーヒーを味わえます。
こうしたサービスを通じて、
焙煎の魅力をさらに広く伝えていけるはずです。
まとめ
自家焙煎は、
コーヒー愛好家の新たな楽しみ方として注目されています。
新鮮な豆から、
自分好みの風味を実現できることが最大の魅力です。
手軽に始められる手間いしロースターから、
本格的な機材まで様々なチョイスがあり、
自由な発想で焙煎に挑戦できるのが魅力です。
また、
自家焙煎は店舗の個性を演出し、
スペシャルティコーヒーの提供にも貢献しています。
より良いコーヒーを求める動きと相まって、
今後もさらに自家焙煎の需要が高まっていくことでしょう。
焙煎の醍醐味に触れながら、
コーヒーの新しい魅力を発見していきましょう。
「一期一杯」を大切に
「スペシャルティコーヒー」をご存知ですか。
スペシャルティコーヒーは、
気候・地理的条件や品種などから生まれる際立った風味特性を持ち合わせた珈琲です。
その理念は
“From seed to cup” =“一粒の種から一杯のカップまで”
の総ての段階において一貫した品質管理が徹底していることが必要とされています。
最後に私たち
HAKUBA COFFEE STANDでは、
茶道の「一期一会の精神」から
一つ一つの出会いを大切に、
二度と同じ時に戻ることはできないのだからその一杯一杯に心を尽くす、
と云う考えを基に丁寧に自家焙煎をして珈琲を長野県白馬村から提供しています。
『元コーヒー苦手』な珈琲屋ガクでした。
最後まで
ありがとうございます。