おはこんにちばんわ
長野県白馬村の小さな珈琲屋ガクです。
はじめに
コーヒーの世界にはさまざまな産地がありますが、
今回は南米ペルーのコーヒーについて焦点を当てていきます。
ペルーは世界有数のコーヒー生産国であり、
その豆の品質の高さから
「カップ・オブ・エクセレンス」という
国際的な品評会でも最高評価を受けています。
本記事では、
ペルーコーヒーの特徴や生産環境、
持続可能な取り組みなどについて、
多角的な視点から掘り下げていきます。
ペルーコーヒーの魅力

ペルーのコーヒー豆は、
まろやかな風味と上品な酸味が特徴的です。
マイルドで甘みのある味わいは、
世界中の愛好家を虜にしています。
豊かな香りと風味
ペルーのコーヒー豆はフルーティーな香りが魅力的で、
浅煎りでは柑橘系の華やかな香りが、
深煎りではチョコレートのような濃厚な風味が楽しめます。
また、
豆本来の甘味とボディ感がしっかりと感じられるため、
好みの濃さに調整して飲むのがペルーの独特な飲み方です。
ペルーコーヒーの風味は産地によっても異なり、
低地のコーヒーはマイルドな酸味とボディ、
ナッツや花の香りがあり、
高地のコーヒーは鮮やかな酸味とフルーツのような香りが特徴的です。
このように、
ペルーコーヒーは多様な味わいを楽しめるのが魅力です。
丸みのあるボディ感
ペルーコーヒーの大きな特徴は、
豊かなボディ感にあります。
Medium Roastでは、
オレンジのようなフレッシュな酸味と花のようなフローラルな香りが感じられ、
Dark Roastでは柑橘系の酸味と苦味のバランスが絶妙です。
深煎りにしても甘味とボディ感がしっかりとあるため、
様々な焙煎度で楽しめるのが魅力です。
このようなボディ感は、
ペルーのコーヒー生産の環境に由来しています。
温暖な気候と適度な雨量、
豊富な日照時間など、
理想的な条件が実を結んでいるのです。
持続可能な生産
ペルーではコーヒー生産者の多くが小規模農園を営み、
化学肥料を使わない有機栽培を行っています。
また、
カハマルカ州などでは「Volcafe Way」プロジェクトによって、
農家の収益性向上や環境保全などの持続可能な取り組みが進められています。
こうした取り組みにより、
ペルーのコーヒーは高品質であると同時にサステナブルな製品でもあり、
安心して楽しめます。
一部の産地では、
スペシャルティコーヒーとして認証を受けたり、
有機JASやレインフォレスト認証を取得するなど、
高い基準をクリアしています。
主要産地とその特徴

ペルーには様々なコーヒー産地がありますが、
中でも北部のカハマルカ州やアチャマル村、
中部のワヌコ・パスコ地域などが有名です。
カハマルカ州
カハマルカ州は近年、
南米随一のスペシャルティコーヒー産地として注目を集めています。
特にハエン市近郊のラ・カピージャ地区では、
生産指導員と現地農家が協力して品質向上に取り組んでおり、
スペシャルティグレードのコーヒー生産が本格化しています。
カハマルカ州のコーヒーは、
鮮やかな酸味とフルーティな香りが特徴です。
標高の違いによって風味は多様ですが、
全体的に品質が高く評価されています。
アチャマル村
ペルー北部のアチャマル村で栽培されるコーヒーは、
柔らかな香りと広がる甘味、
上品で豊かな風味、
スムーズで重厚なボディが魅力です。
この村は標高1,500〜2,100mの高地にあり、
理想的な気候条件に恵まれています。
村人は自給自足の生活を送り、
化学肥料を一切使わず、
手間隙かけて有機農法で丁寧に栽培しています。
品質向上のために日本人技術者も支援を行い、
スペシャルティコーヒーとして認証を受けるなど、
高品質なコーヒーを生産しています。
ワヌコ・パスコ地域
中部ワヌコ・パスコ地域では、
標高1,500mほどのシエラ地帯で
約22万世帯の小規模コーヒー農家が
手作業で栽培・収穫を行っています。
この地域のコーヒーはフルーティーで甘い香りと、
しっかりとしたコクと爽やかな酸味が特徴です。
このような高品質なコーヒー豆を使用した
スペシャルティコーヒーが販売されており、
通販でも購入できます。
中煎りの焙煎で仕上げられ、
4袋入りで約80杯分の内容量があります。
まとめ
ペルーは世界有数のコーヒー生産国ですが、
長らくその実力が過小評価されてきました。
しかし近年、
国際的な品評会の開催やスペシャルティコーヒー認証の取得などにより、
ペルーコーヒーの高い品質が広く知られるようになってきました。
ペルーコーヒーの魅力は、
まろやかな風味と上品な酸味、
豊かなボディ感にあります。
多様な産地による味わいの違いも楽しめ、
持続可能な生産体制も整備されつつあります。
日本人の嗜好にも合うと評されており、
これからさらに人気が高まることが期待されます。
南米の誇り高き大国ペルーが、
コーヒー生産国としても世界からさらに注目されるよう、
品質向上とサステナブルな取り組みを続けていくことでしょう。
「一期一杯」を大切に
「スペシャルティコーヒー」をご存知ですか。
スペシャルティコーヒーは、
気候・地理的条件や品種などから生まれる際立った風味特性を持ち合わせた珈琲です。
その理念は
“From seed to cup” =“一粒の種から一杯のカップまで”
の総ての段階において一貫した品質管理が徹底していることが必要とされています。
最後に私たち
HAKUBA COFFEE STANDでは、
茶道の「一期一会の精神」から
一つ一つの出会いを大切に、
二度と同じ時に戻ることはできないのだからその一杯一杯に心を尽くす、
と云う考えを基に丁寧に自家焙煎をして珈琲を長野県白馬村から提供しています。
『元コーヒー苦手』な珈琲屋ガクでした。
最後まで
ありがとうございます。