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おはこんにちばんわ
長野県白馬村の小さな珈琲屋ガクです。

はじめに

コーヒー愛好家の皆さん、
こんにちは。

今日は中米の小国パナマについて、
その歴史と文化に根ざした香り高いコーヒーの世界をご紹介します。

パナマは狭小な国土ながら、
独自の気候風土と伝統的な製法により、
世界でも屈指の品質を誇るコーヒー生産国として知られています。

パナマのコーヒー産業

coffee

パナマは19世紀の移民によって始まったコーヒー栽培の歴史を持ち、
長らくコスタリカに密輸出されていました。

しかし、
2000年代にはゲイシャ種の生産で
一躍脚光を浴びるようになりました。

歴史と伝統

パナマのコーヒー産業には100年以上の歴史があり、
コトワ農園やカルメン農園など歴史ある優良農園が存在します。

移民らによって伝統的な製法が継承され、
高品質なコーヒーづくりに貢献してきました。

19世紀の移民たちによってパナマに持ち込まれたコーヒー栽培は、
当初はコスタリカへの密輸出が主な目的でした。

しかし、
時を経るごとにパナマ国内での需要が高まり、
小規模ながらも質の高いコーヒー生産が発展していきました。

特に、
ボケテ地区やボルカン地区の高地では、
寒暖の差が大きく、
風味豊かなコーヒー豆が育つ絶好の環境がありました。

ゲイシャ種の台頭

2000年代に入ると、
パナマはゲイシャ種の生産で
世界的な注目を集めるようになりました。

エスメラルダ農園で栽培されたゲイシャ種は、
2004年と2007年のパナマ国際オークションで
最高落札価格を記録するなど、
高い評価を受けています。

ゲイシャ種のコーヒーは、
柑橘系の香りと甘酸っぱい風味が特徴的です。

無農薬で完熟した豆を手摘みし、
丁寧な加工を施すことで、
透明感のある味わいが楽しめます。

パナマのゲイシャ種は、
標高1,654 – 1,700mの高地で栽培され、
レインフォレスト・アライアンスの認証も取得していることから、
その品質の高さがうかがえます。

パナマコーヒー品評会

パナマコーヒーの品質向上に大きく貢献したのが、
パナマスペシャルティコーヒー協会の設立と
「ベスト オブ パナマ」の開催です。

この品評会では、
高品質なコーヒーが毎年評価され、
世界中から注目を集めています。

2023年の「Best of Panama」では、
ゲイシャウォッシュド部門で1位を獲得した
「世界一のコーヒー」が
過去最高価格の4538ドル(約68万円)で落札されました。

ウォッシュド部門1位のカルメン農園のコーヒーは、
パインキャンディーや白桃、
はちみつを混ぜたような
ピーチティーのような甘さと果実感が魅力的でした。

部門農園特徴
ゲイシャウォッシュドハートマン農園香り強く、果実感のある味わい
ウォッシュドカルメン農園パインキャンディー、白桃、はちみつのような甘さと果実感

パナマコーヒーの特徴

coffee

パナマコーヒーは、
柑橘系やフローラルな香りとさっぱりとした味わいが特徴です。

標高1,500m~1,700mの高地で栽培されることで、
昼夜の寒暖差によって風味豊かに育ちます。

主要産地

パナマのコーヒー生産の中心地は、
西部チリキ県のボケテ地区とボルカン地区です。

この2つの地域は、
高品質なコーヒーの産地として知られています。

  • ボケテ地区: バル火山の西斜面に位置し、酪農や農業が盛んな豊かな地域です。
  • ボルカン地区: バル火山の東斜面に位置し、コーヒー農園が点在しています。

両地区とも標高1,500m以上の高地に位置し、
コーヒー栽培に適した環境を備えています。

昼夜の寒暖差が大きいことから、
風味豊かなコーヒー豆が育つのです。

品種の多様性

パナマでは、
ゲイシャ種に加えて、
その次世代品種の開発にも取り組まれています。

CROWD ROASTERの「LUNA DE PANAMA BOX」には、
ゲイシャの有名産地のコーヒーに加え、
「Best of Panama 2023」で
1位を獲得した最高品質のチチョガロが含まれています。

パナマのコーヒー農園では、
ゲイシャ種をベースにした新たな品種開発が進められています。

独自の精製方法を研究しながら、
より優れた風味や品質を目指して、
様々な試みが行われているのです。

持続可能性への取り組み

パナマのコーヒー農園では、
高品質なコーヒーづくりと並行して、
農園の人々の暮らしと自然環境の保護にも尽力しています。

中~小規模の農園が多いため、
栽培から出荷まで一貫して手がけることができ、
持続可能な農業に貢献しています。

一例として、
エスメラルダ農園のゲイシャ種は
レインフォレスト・アライアンスの認証を取得しています。

これは、
自然環境に配慮した
持続可能な農法が実践されていることを示しています。

パナマのコーヒー農園では、
高品質なコーヒーづくりと
環境保護の両立を目指した取り組みが行われているのです。

まとめ

パナマは狭小な国土ながら、
長い歴史と伝統を持つコーヒー文化が根付いています。

ゲイシャ種の生産で世界的な評価を獲得し、
現在では次世代品種の開発にも取り組まれています。

高品質なコーヒーづくりと並行して、
農園の人々の暮らしと
自然環境の保護にも力が注がれているのが特徴です。

パナマコーヒーの香り高く上品な味わいは、
気候風土と伝統的製法に裏打ちされたものです。

この小国ならではの魅力的なコーヒーの世界を、
ぜひ一度ご体験ください。


「一期一杯」を大切に

スペシャルティコーヒー」をご存知ですか。

スペシャルティコーヒーは、
気候・地理的条件や品種などから生まれる際立った風味特性を持ち合わせた珈琲です。

その理念は
From seed to cup” =“一粒の種から一杯のカップまで
の総ての段階において一貫した品質管理が徹底していることが必要とされています。

最後に私たち
HAKUBA COFFEE STANDでは、

茶道の「一期一会の精神」から
一つ一つの出会いを大切に、
二度と同じ時に戻ることはできないのだからその一杯一杯に心を尽くす、
と云う考えを基に丁寧に自家焙煎をして珈琲を長野県白馬村から提供しています。

『元コーヒー苦手』な珈琲屋ガクでした。
最後まで
ありがとうございます。

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