サイフォンで極上のコーヒーを味わおう!歴史、仕組み、そして淹れ方まで徹底解説
おはこんにちばんわ
長野県白馬村の小さな珈琲屋ガクです。
はじめに
サイフォンは19世紀の初めにヨーロッパで開発されたコーヒー抽出器具で、
蒸気圧を利用して美味しいコーヒーが楽しめます。
今回のブログでは、サイフォンの歴史や仕組み、コーヒーを淹れる方法について詳しく解説します。
また、サイフォンと他の抽出方法との違いや、
自宅でサイフォン式コーヒーを楽しむコツについてもご紹介します。
最後に、おすすめのサイフォン製品についても触れますので、ぜひ参考にしてください。
サイフォンの歴史と仕組み
サイフォンは古代エジプトや古代ギリシャ、
バグダードなどで使用されていたことが知られており、その後西洋に伝わりました。
サイフォンの仕組みは独特で、液体や蒸気圧を利用して抽出することができます。
歴史:古代から現代までの発展
サイフォンの歴史は古代までさかのぼります。
当初は水や灌漑用途に使われていたとされています。
17世紀には、真空ポンプとの関連で研究が進められました。
現代では、コーヒー抽出のためのサイフォンや、
灯油ポンプや水道設備などで利用されています。
コーヒー抽出用のサイフォンは、19世紀の初めにヨーロッパで開発されました。
その後、カフェや喫茶店で採用されるようになり、
現在では多くのコーヒー愛好家によって愛用されています。
仕組み:蒸気圧と液体の移動
サイフォンの仕組みは、管内が液体で満たされていれば、
管の途中に出発地点より高い地点があっても液体が流れ続けることができます。
また、コーヒー抽出用のサイフォンでは、高温のお湯とコーヒー粉を浸漬し、
抽出することで香り高いコーヒーが楽しめます。
ただし、液体の密度や大気圧によって、
サイフォンが通ることができる最高地点が決まります。
また、オーストラリアの物理学者が指摘しているように、
サイフォンの原理については、大気圧ではなく重力によるものであるとされています。
サイフォンでのコーヒー淹れ方
サイフォンでコーヒーを淹れるためには、いくつかの道具やコツが必要です。
ここでは、サイフォンでのコーヒーの淹れ方を詳しく解説します。
道具の準備
サイフォンでコーヒーを淹れるためには、
サイフォン器具一式、ろ過布、へら、コーヒー粉、コーヒーを入れる容器、
1分計、はかりが必要です。
また、最初に下準備としてろ過布を洗ったり、鎖をロートに入れたりする作業があります。
サイフォン器具には、下部に水を入れるフラスコと、
上部にコーヒー粉を入れるロートがあります。
また、アルコールランプやガスバーナーなどの熱源が必要です。
コーヒーの淹れ方の手順
コーヒーを淹れる際には、コーヒー粉とお湯の準備をします。
まず、フラスコにお湯を沸かし、沸騰したお湯をロートに入れます。
次に、竹ベラで全体を攪拌します。1分経過後に火を消し、再び攪拌します。
コーヒーが完全に落ち終わったら、ロートを動かしてフラスコから注ぎます。
使用後のろ過布は洗い、冷蔵庫で保管します。
撹拌のスピードや時間には注意が必要で、
混ぜすぎたり時間をかけすぎるとエグみが出る可能性があります。
サイフォンと他の抽出方法の違い
サイフォンで淹れるコーヒーは、浸漬法を使ってじっくりと抽出され、
柔らかくすっきりとした味わいが特徴です。
一方、ドリップで淹れるコーヒーは透過法を使って抽出され、
コクのあるしっかりとした味わいが特徴です。
それぞれの抽出方法について詳しく見ていきましょう。
サイフォン式の特徴
サイフォン式のコーヒーは、高温の水を使用してコーヒーの抽出を行います。
このため、コーヒーの香りがよく引き出され、繊細でやさしい味わいが特徴です。
また、気圧の変化を利用してコーヒーが抽出されるため、
味がブレにくく抽出過程を楽しむことができます。
サイフォン式では、フラスコ内でお湯が沸騰した際にできる蒸気圧によって、
お湯がロートに上がり、コーヒーと混ざり合って抽出されます。
この一連の流れが独特な雰囲気を醸し出し、多くの人が魅了される要因となっています。
ドリップ式の特徴
ドリップ式は、コーヒー豆の粉に熱湯を注ぎ、
豆の成分を抽出しながらお湯が下に落ちることでコーヒーができる抽出方法です。
ドリップ式で淹れられたコーヒーは、コクがあり、
苦味も感じられる濃厚な味わいが特徴です。
ドリップ式では、コーヒー粉の量や挽き具合、
注ぐお湯の量や温度など、さまざまな要素がコーヒーの味を左右します。
味の調整が容易である一方、コーヒー淹れる際の手間が多く、
失敗もしやすいことがデメリットとして挙げられます。
自宅で楽しむサイフォン式コーヒーのコツ
自宅でサイフォン式コーヒーを楽しむためには、
適切なサイズのサイフォン器具やお湯を沸騰させるための器具が必要です。
また、コーヒー豆の挽きたてや攪拌の方法、
抽出時間の調整など、いくつかのコツやヒントがあります。
サイフォン器具の選び方
サイフォン器具はさまざまなメーカーから販売されていて、
容量や熱源が異なります。
容量は1杯分のできあがり量が約100〜120mlが目安で、
一人暮らしや少量のコーヒーを楽しみたい場合は1杯用がおすすめです。
初心者には2〜3杯用が扱いやすく、
数人分のコーヒーを一度に淹れたい場合は大容量タイプを選ぶと良いでしょう。
また、アルコールランプやガス、ハロゲン、電気式などの選択肢があります。
自分に合った熱源や作業スペースを考慮して、適切なサイフォン器具を選びましょう。
コーヒー豆や挽き方の工夫
サイフォン式コーヒーの味をより良くするためには
、新鮮な豆を使用し、挽きたてを選ぶことが大切です。
また、挽き具合も抽出に影響しますので、適切な粗さで挽くことが重要です。
細かすぎるとコーヒーが濁り、粗すぎると味が薄くなるため、
適度な粗さに挽くことがポイントです。
挽いたコーヒーをロートに入れる際、
竹ベラなどを使って粉を均一にならしながら抽出すると、
り美味しいコーヒーが楽しめます。
まとめ
サイフォンはコーヒー愛好家に人気の抽出器具で、
独特な仕組みで香り高く柔らかな味わいのコーヒーが楽しめます。
サイフォンの歴史や仕組み、コーヒー淹れ方のポイントを理解し、
適切な器具を選ぶことで、自宅でも美味しいサイフォン式コーヒーを楽しむことができます。
ぜひ、本記事を参考にして、サイフォンでのコーヒー作りに挑戦してみてください。
「一期一杯」を大切に
「スペシャルティコーヒー」をご存知ですか。
スペシャルティコーヒーは、気候・地理的条件や品種などから生まれる際立った風味特性を持ち合わせた珈琲です。
その理念は
“From seed to cup” =“一粒の種から一杯のカップまで”
の総ての段階において一貫した品質管理が徹底していることが必要とされています。
最後に私たち
HAKUBA COFFEE STANDでは、
茶道の「一期一会の精神」から
一つ一つの出会いを大切に、
二度と同じ時に戻ることはできないのだからその一杯一杯に心を尽くす、
と云う考えを基に丁寧に自家焙煎をして珈琲を長野県白馬村から提供しています。