アイコン 全国送料無料!※一部地域除く

おはこんにちばんわ
長野県白馬村の小さな珈琲屋ガクです。

はじめに

コーヒーは世界中で愛されている飲み物ですが、
その味わいを左右する大きな要因の一つが「水」です。

本ブログでは、
コーヒーと水の関係について、
さまざまな角度から掘り下げていきます。

適切な水の選び方から抽出時の注意点、
さらには水の性質がコーヒーの味わいにどのような影響を与えるかなど、
詳しく解説していきます。

水の重要性を改めて認識し、
自宅で本格的なコーヒーを楽しめるようになることでしょう。

コーヒーに最適な水の条件

coffee

コーヒーを抽出する際、
使用する水の質が非常に重要です。

一般的に、
軟水から中硬水の範囲で、
pH値が中性付近の水が理想的とされています。

硬度が高すぎる水を使うと、
コーヒーの苦味が強調され、
重たい味わいになってしまいます。

逆に、軟水すぎると、
コーヒーの個性が失われてしまう恐れがあります。

水の硬度について

水の硬度とは、
水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの
ミネラル分の量を表す指標です。

硬度が高い水は「硬水」、低い水は「軟水」と呼ばれます。

一般的に、
コーヒーに適した硬度は30〜80mg/Lの範囲とされています。

この範囲を外れると、
コーヒーの味わいがアンバランスになってしまうのです。

例えば、
硬度が極端に高い1468mg/Lのコントレックス水で淹れたコーヒーは、
フレーバーがマスクされて苦味が強調された味になってしまいます。

一方、
精製水のように硬度が0mg/Lの超軟水を使うと、
フレーバーが不足し、
酸味が際立った尖った味わいになります。

このように、
適切な硬度の水を選ぶことが、
美味しいコーヒーを淹れる上で非常に重要なのです。

pH値の影響

水のpH値もコーヒーの味わいに影響を与えます。

中性のpH6〜7の水が最適で、
アルカリ性の水を使うと酸味が和らぎ、
酸性の水を使うと酸味が強調されます。

コーヒーは弱酸性なので、
アルカリ性の水を使うと中和されて、
甘みが際立つ味わいになります。

酸味の強い豆を使う際は、
アルカリイオン水を活用するのも一つの方法です。

日本の水道水は、
概してコーヒーに適した軟水から中硬水の範囲で、
pH値も中性付近です。

ただし、
地域によって多少の違いがあるため、
自宅の水の硬度やpH値を確認し、
適した水を選ぶことが大切です。

水道水にカルキ臭や鉄分が気になる場合は、
浄水器を使うのも良い対策でしょう。

おすすめの水

コーヒーに適した水としては、
以下のようなものがおすすめです。

  • 南アルプスの天然水(硬度約30mg/L)
  • クリスタルガイザー(硬度約60mg/L)
  • 丸山珈琲の基準水(硬度60〜80mg/L)
  • ボルヴィック(硬度110mg/L。適度な硬度でバランスが良い)

中でも、
南アルプスの天然水は日本人の口に合う適度な硬度で、
コーヒーの個性をよく引き出してくれます。

硬度の高い水は、
深煎りのコーヒーに合う傾向があり、
苦味が和らぐ効果があります。

このように、
好みの味わいに合わせて水の選び分けをするのも良いでしょう。

抽出時の水の注意点

coffee

コーヒーを淹れる際の水の選び方だけでなく、
抽出時の水の取り扱いにも注意が必要です。

適切な温度管理や新鮮な水の使用、
水出しコーヒーの場合の対策など、
いくつかのポイントを押さえておきましょう。

水の温度管理

コーヒーの抽出には、
適切な温度の水を使うことが重要です。

一般的に、
ホットコーヒーの場合は68〜70℃、
アイスコーヒーの場合は4〜6℃が最適とされています。

温度が高すぎると、
苦味が強調され、
風味が損なわれてしまいます。

逆に低温すぎると、
コーヒーの成分が十分に抽出されず、
薄い味わいになってしまうのです。

抽出後の温度管理も大切です。

ホットコーヒーは保温ポットに入れて適温を保ち、
アイスコーヒーは氷を使って冷やすなど、
飲み頃の温度を維持する工夫が必要になります。

そのため、
外出時にコーヒーを持ち歩く際は、
密閉性の高い保温・保冷機能付きの水筒が便利です。

新鮮な水の使用

コーヒーを淹れる際は、
必ず新鮮な水を使うことが重要です。

水道水の場合、
朝一番の水は避けましょう。

一晩滞留していた水は、
塩素臭が気になったり、
鉄分が溶け出していたりする可能性があります。

水を少し流してから使うか、
コンロで沸騰させるのが良いでしょう。

また、
ポット付きのコーヒーメーカーを使う際は、
ポットの中に残った水は必ず捨てましょう。

長時間放置された水は、
雑菌が繁殖したり、
水あかがたまったりするため、
衛生面から問題があります。

新鮮な水を使うことで、
コーヒーの味わいを最大限に引き出すことができるのです。

水出しコーヒーの対策

水出しコーヒーは、
常温の水でゆっくりと抽出する方法です。

この場合、
コーヒーの苦味成分があまり抽出されないため、
まろやかな味わいが特徴となります。

しかし、
長時間冷蔵庫内に放置すると水の質が劣化してしまうため、
注意が必要です。

水出しコーヒーを作る際は、
次の点に気をつけましょう。

  • 抽出時間は12時間以内に抑える
  • 深煎りの豆を中挽き〜細挽きで使う(うま味が出やすい)
  • 軟水を使う(コーヒー成分をゆっくり抽出できる)

また、
製氷機で作った氷は塩素臭や雑菌が気になるため、
浄水した水で作った氷や、
竹炭や備長炭を使って煮沸した水で作った氷を使うのがおすすめです。

このように、
水出しコーヒーでも適切な対策を講じることで、
よりおいしい味わいを引き出せるのです。

水の性質がコーヒーに与える影響

coffee

水の硬度やpH値だけでなく、
ミネラル分の種類や量、
さらには水の個性までが、
コーヒーの味わいに影響を与えます。

さまざまな性質の水で抽出したコーヒーを比較すると、
その違いが顕著に現れることがわかるでしょう。

ミネラル分の影響

水に含まれるミネラル分の種類と量によって、
コーヒーの味わいが変化します。

カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分がコーヒーの成分と反応すると、
コーヒーの苦味や渋味が強調される傾向にあります。

一方、
ミネラル分が少ない軟水では、
コーヒーの個性が引き立ち、
酸味やフレーバーが際立ちます。

コーヒー競技会などでは、
最適な味を出すために純水にミネラルを添加した
“カスタムウォーター”が使われることがあります。

家庭でも、
軟水にミネラル分を加えるなどの工夫をすれば、
自分好みのコーヒーの味わいを作り出せるかもしれません。

水の個性の影響

同じ硬度や同じpH値の水でも、
その個性によってコーヒーの味わいは変わってきます。

UCCコーヒーアカデミーの清水講師は、
水を飲み比べると、
苦み、甘み、舌触り、喉越しの違いがはっきりとわかると言います。

清水講師自身は、
20年以上にわたり毎朝ミネラル豊富な硬水を200ml飲む習慣があるそうです。

水出しコーヒーを楽しむ際は、
気分や体調に合わせて、
さまざまな水を試してみるのがおすすめだと清水講師は勧めています。

コーヒーの味わいを最大限に引き出すには、
水の個性を理解し、
上手に活用することが重要なのです。

コーヒーの抽出比率と豆の挽き具合

coffee

コーヒーの美味しさを左右する要因は、
水の質以外にも存在します。

抽出比率や豆の挽き具合、
蒸らしの有無など、
これらのポイントにも注目が必要です。

抽出比率について

コーヒー1杯を淹れる際の、
豆と水の比率を「抽出比率」と呼びます。

一般的な目安は、
コーヒー豆10gに対して水160gの「1:16」ですが、
これは個人の好みで調整できます。

抽出比率特徴
1:14濃い味わい。コクがある
1:16標準的な味わい。バランスが良い
1:17薄め。すっきりした味わい

抽出比率を変えることで、
好みの濃さのコーヒーを淹れられます。

また、
豆の鮮度や挽き具合によっても、
最適な抽出比率は変わってくるでしょう。

豆の挽き具合

コーヒー豆の挽き具合も、
抽出に大きな影響を与えます。

一般的に、
ドリップコーヒーには「中細挽き」から「中挽き」がおすすめされています。

挽きすぎると過抽出になり、
粗挽きすぎると抽出不足になるため、
挽き具合を調整することが重要です。

また、
コーヒー粉を蒸らすことで、
炭酸ガスが抜けて成分の抽出が良くなります。

蒸らし時間は30秒〜1分程度が目安ですが、
これも好みで調整できます。

このように、
豆の挽き具合や蒸らしの有無を意識することで、
さらに美味しいコーヒーを淹れられるようになるでしょう。

まとめ

美味しいコーヒーを淹れるためには、
水の質はもちろん、
抽出の仕方やコーヒー豆の取り扱い方など、
さまざまな要素に気を配る必要があります。

中でも水の重要性は非常に高く、
硬度やpH値、ミネラル分、個性など、
水の性質がコーヒーの味わいを大きく左右することがわかりました。

自宅で本格的なコーヒーを楽しむためには、
最適な水の選び方を理解し、
温度管理や新鮮さにも注意を払うことが大切です。

また、
抽出比率や豆の挽き具合なども意識しながら、
さまざまな工夫を重ねていけば、
必ずおいしいコーヒーに出会えるはずです。

コーヒーの世界は奥が深く、
水との関係性を探求していくだけでも、
新たな発見があります。

水の重要性を認識し、
自分なりのこだわりを持つことで、
より一層コーヒーの魅力を堪能できるようになるでしょう。


「一期一杯」を大切に

スペシャルティコーヒー」をご存知ですか。

スペシャルティコーヒーは、
気候・地理的条件や品種などから生まれる際立った風味特性を持ち合わせた珈琲です。

その理念は
“From seed to cup” =“一粒の種から一杯のカップまで”
の総ての段階において一貫した品質管理が徹底していることが必要とされています。

最後に私たち
HAKUBA COFFEE STANDでは、

茶道の「一期一会の精神」から
一つ一つの出会いを大切に、
二度と同じ時に戻ることはできないのだからその一杯一杯に心を尽くす、
と云う考えを基に丁寧に自家焙煎をして珈琲を長野県白馬村から提供しています。

『元コーヒー苦手』な珈琲屋ガクでした。
最後まで
ありがとうございます。

人気ブログランキングでフォロー
長野県白馬村にある『HAKUBA COFFEE STAND』店主のブログ - にほんブログ村

関連コンテンツ