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おはこんにちばんわ
長野県白馬村の小さな珈琲屋ガクです。

はじめに

コーヒーは、
世界中で愛される嗜好飲料です。

その美味しさの秘密は、
豆が育った”コーヒーベルト”と呼ばれる特別な地域にあります。

本記事では、
コーヒーベルトについて詳しく解説し、
この地域が生み出す多様な味わいの魅力に迫ります。

コーヒーベルトとは

coffee

コーヒーベルトとは、
赤道を中心とする熱帯・亜熱帯地域のことを指します。

この地域は、
コーヒー栽培に理想的な気候条件を備えています。

理想的な気候条件

コーヒーの木は、
温暖な気候と適度な雨量を好みます。

コーヒーベルトでは、
年間を通して高温多湿な環境が維持されています。

平均気温が20℃前後、
年間降水量が1800mm〜2500mmの範囲内に収まることが理想的とされています。

また、
コーヒーの味わいを左右する重要な要素として、
標高と日照時間があります。

標高が高いほど、
昼夜の寒暖差が大きくなり、
コーヒー豆に凝縮された味わいが期待できます。

一方、
適度な日照量は、
豆の成熟と品質向上に欠かせません。

主要なコーヒー生産国

コーヒーベルトには、
ブラジル、コロンビア、エチオピア、ケニア、インドネシア、ベトナムなど、
世界の主要なコーヒー生産国が集中しています。

これらの国々で生産されるコーヒー豆は、
各地域の気候風土や生産方法の違いから、
それぞれ特徴的な味わいを持っています。

例えば、
中南米のコーヒーは飲みやすい酸味とミディアムボディ、
東南アジアのコーヒーは深みのあるボディと控えめな酸味、
アフリカのコーヒーはバランスの取れたマイルドな味わいと
フルーティーなアロマなどが特徴です。

日本のコーヒー産地

一般的に、
日本はコーヒーベルトの範囲外とされてきました。

しかし近年、
沖縄県や小笠原諸島など一部の地域で、
小規模ながらも国産コーヒーの生産が行われるようになりました。

特に沖縄県では、
大学や企業、自治体が協力し、
台風への対策や品種改良などに取り組んでいます。

2022年冬からは初収穫を控え、
今後さらなる発展が期待されています。

コーヒー生産の課題

Coffee

コーヒーベルトの国々では、
コーヒー生産に様々な課題が存在します。

地球温暖化の影響による気候変動や、
森林破壊、貧困など、環境・社会的な問題に直面しています。

地球温暖化への対応

気温上昇や降水パターンの変化は、
コーヒー豆の品質と収量に大きな影響を及ぼします。

生産者は、
熱に強い品種の導入や、
新たな栽培地の開拓など、
対策を講じる必要があります。

一方、
企業や消費者も、
サステナブルなコーヒーの選択や、
生産者への支援、
省資源・省エネルギーな取り組みなどを通じて、
地球温暖化対策に貢献できます。

森林破壊と生物多様性の保護

国名森林面積の減少率
(2010年〜2020年)
ブラジル-9.6%
インドネシア-4.7%
エチオピア-3.9%

上記の表に示すように、
主要なコーヒー生産国では、
農地拡大などの影響で森林が減少しています。

これは、
生物多様性の損失につながるだけでなく、
コーヒー生産にも悪影響を及ぼします。

森林の保護は喫緊の課題です。

コーヒー企業の中には、
森林コーヒーの購入や、
現地の農家への技術指導を通じて、
環境保全と農業の両立を支援する取り組みも見られます。

生産者の生活向上

コーヒー生産国の多くは発展途上国であり、
生産者の多くが貧困に苦しんでいます。

公正な取引価格の設定や、
生活環境の改善、
教育支援など、
生産者の生活向上に向けた取り組みが重要視されています。

一部の企業は、
フェアトレード認証を取得したコーヒー豆の販売や、
現地の学校建設への支援、
生産者への技術指導などを行っています。

持続可能な社会の実現に向け、
さまざまな取り組みが行われています。

コーヒー生産工程

coffee

コーヒー豆が消費者の手に届くまでには、
様々な工程を経ます。

生産地の環境や伝統的な製法の違いにより、
その過程も多様です。

収穫と選別

コーヒーの実(チェリー)は、
完全に赤く熟した状態で収穫されます。

収穫は一般的に手作業で行われ、
未熟な実や過熟した実を取り除く作業が欠かせません。

大規模な農園では、
収穫時期の異なる品種を植えることで、
効率的な収穫を実現しています。

一方、
高品質なスペシャルティコーヒーを生産する農園では、
完全に赤く熟した実のみを収穫する徹底した管理が求められます。

加工方法の違い

  • ナチュラル方式 (乾式加工): チェリーの実を太陽で完全に乾燥させてから外皮を取り除く。ワインやベリーのような風味が強く出る傾向がある。
  • ウォッシュド方式 (湿式加工): 外皮と果肉を水で洗浄し取り除いてから乾燥させる。フルーティーな香りと酸味が強く、クリアな味わいになる。
  • ハニー方式 (半乾式加工): 果肉の一部を残したまま乾燥させる。ナチュラルとウォッシュドの中間的な風味となる。

このように、
加工方法の違いにより、
同じ品種のコーヒー豆でも全く異なる味わいが生み出されます。

各産地の伝統や気候に合わせた加工方法が用いられています。

焙煎と鮮度管理

生豆の焙煎方法や、
焙煎後の鮮度管理も重要な工程です。

焙煎温度の違いにより、
酸味やコクなどの味わいが大きく変化します。

スペシャルティコーヒー市場では、
焙煎方法の共有が新しい潮流となっています。

焙煎後は、
酸化による風味の劣化を防ぐため、
適切な温度管理と密閉保管が欠かせません。

また、
コーヒー豆は劣化しても腐らないため、
製造年月日から概ね1年が賞味期限とされています。

コーヒーの多様な味わい

coffee

コーヒーベルトの各地域で生産されるコーヒー豆は、
品種や生産方法、
環境条件の違いから、
独自の味わいを持っています。

その多様性こそがコーヒーの魅力の一つと言えるでしょう。

酸味

コーヒーの酸味は、
さわやかな印象を与える重要な要素です。

酸味の強さは、
品種や焙煎度合い、
加工方法によって異なります。

例えば、
ブラジルのコーヒーは柑橘系の明るい酸味、
ケニアのコーヒーは赤ワインのような複雑な酸味、
ジャワのコーヒーは控えめな酸味が特徴的です。

酸味のバランスが良いコーヒーは、
スムーズな味わいが楽しめます。

コク

コーヒーのコクは、
深みのある味わいを表します。

コクの強さは、
焙煎度合いや品種、
生産地の標高などによって変わってきます。

高地で育ったコーヒー豆は、
昼夜の寒暖差が大きいため、
豆に凝縮された味わいが期待できます。

一方、
低地のコーヒー豆は軽めのコクが特徴的です。

また、
深い焙煎によってもコクが増します。

香り

コーヒーの香りは、
その魅力を大きく左右する重要な要素です。
産地や加工方法によって、
様々な香り味が楽しめます。

例えば、
ケニアのコーヒーにはベリーやフルーツの香り、
エチオピアのコーヒーにはジャスミンやスパイシーな香り、
インドネシアのコーヒーにはチョコレートやナッツの香りが感じられます。

香り高いコーヒーは、
味わい以上に豊かな体験をもたらしてくれるでしょう。

まとめ

コーヒーベルトは、
コーヒーの栽培に最適な環境を有する特別な地域です。

この地域で育まれるコーヒー豆は、
品種や加工方法、
環境条件の違いから、
様々な味わいと香りを生み出しています。

一方で、
コーヒー生産国には地球温暖化への対応や森林保護、
生産者の生活向上など、
さまざまな課題が存在します。

サステナブルな生産体制の構築が急務となっています。

コーヒーの魅力は、
その多様性にあります。

様々な産地のコーヒーを楽しむことで、
コーヒーの新たな魅力に出会えるはずです。

コーヒーを通じて、
生産国の文化や自然にも触れることができるでしょう。

コーヒーは、
単なる飲み物ではありません。

生産者の情熱と環境保護への取り組み、
そして世界中のコーヒー愛好家の想いが詰まった、
特別な一杯なのです。



「一期一杯」を大切に

スペシャルティコーヒー」をご存知ですか。

スペシャルティコーヒーは、
気候・地理的条件や品種などから生まれる際立った風味特性を持ち合わせた珈琲です。

その理念は
“From seed to cup” =“一粒の種から一杯のカップまで”
の総ての段階において一貫した品質管理が徹底していることが必要とされています。

最後に私たち
HAKUBA COFFEE STANDでは、

茶道の「一期一会の精神」から
一つ一つの出会いを大切に、
二度と同じ時に戻ることはできないのだからその一杯一杯に心を尽くす、
と云う考えを基に丁寧に自家焙煎をして珈琲を長野県白馬村から提供しています。

『元コーヒー苦手』な珈琲屋ガクでした。
最後まで
ありがとうございます。

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