おはこんにちばんわ
長野県白馬村の小さな珈琲屋ガクです。
はじめに
コーヒーの本場と言えば、
ブラジルやコロンビアが有名ですが、
中米のコスタリカも高品質なコーヒー豆の産地として知られています。
今回は、
コスタリカのコーヒー産業とその特徴について、
詳しく見ていきましょう。
コスタリカのコーヒー産業

コスタリカは、
中米地域で最も早くからコーヒー栽培が行われてきた国のひとつです。
以下の3つの要因が、
高品質なコーヒー豆の生産を支えています。
理想的な自然環境
コスタリカは、
コーヒー栽培に最適な自然環境を備えています。
火山灰に由来する肥沃な土壌、
標高1,000m~1,700mの高地、
そして雨季と乾季が明確に分かれた気候条件など、
アラビカ種のコーヒー豆の栽培に恵まれた環境が整っています。
特に、
昼夜の気温差が大きいことで、
引き締まった味わいの豆が育つのが特徴です。
また、
「シェイドツリー」と呼ばれる木陰を活用し、
適度な日陰環境を作ることで、
最適なコーヒー栽培条件を整えています。
国を挙げた品質向上の取り組み
コスタリカ政府は、
国を挙げてコーヒー産業の品質向上に取り組んできました。
国立コーヒー協会(CICAFE)による生産者への技術指導や環境保護への取り組み、
アラビカ種以外の栽培禁止など、
質の高いコーヒー豆の生産体制を構築してきました。
近年では、
生産者自らが小規模ミル(マイクロミル)を導入する「マイクロミル革命」も起きており、
生産者の収益向上にもつながっています。
こうした取り組みが、
コスタリカのコーヒー産業を支えています。
長い歴史とトレーサビリティ
コスタリカのコーヒー生産は、
200年以上の長い歴史があります。
主な生産地域は以下の通りです。
- タラス – 標高が高く、火山灰に由来する肥沃な土壌
- ウエストバレー – フルーティーな風味が特徴的
- セントラルバレー – 3つの火山の影響を受ける最古の産地
これらの産地では、小規模農家が多く存在し、
トレーサビリティが高いのが特徴です。
生産地域ごとに、
個性的な風味を持つコーヒー豆が産出されています。
コスタリカコーヒーの特徴

コスタリカで生産されるコーヒー豆は、
以下のような特徴があります。
複雑な味わい
コスタリカコーヒーは、
複雑な甘味と柔らかな酸味、
そして柑橘系のフレーバーが特徴的です。
豆質が非常に硬く肉厚なため、
焙煎が難しいとされています。
しかし、
中煎りや中深煎りにすることで、
甘味とコクが引き立ち、
バランスの取れた風味が楽しめます。
「ハニープロセス」と呼ばれる独自の精製方法を採用することで、
さらに風味が引き立てられるのも魅力です。
抽出方法による違い
コスタリカコーヒーは、
抽出方法によっても味わいが変わります。
- ペーパードリップ – 淡い口当たりが楽しめる
- ネルドリップ – 濃厚な甘味が感じられる
- フレンチプレス – バランスの取れた風味が特徴的
また、
ミルクを加えるとマイルドになり、
コーヒーの甘味がより際立ちます。
自分の好みに合わせた抽出方法を選ぶことで、
コスタリカコーヒーの魅力を最大限に引き出せるでしょう。
個性的な産地ごとの風味
生産地域によっても、
コスタリカコーヒーの風味は変わります。
例えば、
タラス地区で栽培された豆は、
ナッツ系の香りと甘さが特徴的です。
一方、
ウエストバレーの豆はフルーティーな風味が際立ちます。
コスタリカのコーヒー協会は、
生産地域ごとに評価を行い、
格付けを決定しています。
産地ごとの個性を楽しむことができるのも、
コスタリカコーヒーの魅力の一つです。
まとめ
コスタリカは、
自然環境と国を挙げた品質向上の取り組み、
そして長い歴史によって、
高品質なコーヒー豆を生産し続けている国です。
複雑な味わいと柑橘系のフレーバー、
そして個性的な産地ごとの風味が特徴的です。
抽出方法によっても味わいが変わるため、
自分の好みに合わせて楽しむことができます。
コスタリカコーヒーの魅力を存分に味わい、
その素晴らしさに触れてみてはいかがでしょうか。
「一期一杯」を大切に
「スペシャルティコーヒー」をご存知ですか。
スペシャルティコーヒーは、
気候・地理的条件や品種などから生まれる際立った風味特性を持ち合わせた珈琲です。
その理念は
“From seed to cup” =“一粒の種から一杯のカップまで”
の総ての段階において一貫した品質管理が徹底していることが必要とされています。
最後に私たち
HAKUBA COFFEE STANDでは、
茶道の「一期一会の精神」から
一つ一つの出会いを大切に、
二度と同じ時に戻ることはできないのだからその一杯一杯に心を尽くす、
と云う考えを基に丁寧に自家焙煎をして珈琲を長野県白馬村から提供しています。
『元コーヒー苦手』な珈琲屋ガクでした。
最後まで
ありがとうございます。