アイコン 全国送料無料!※一部地域除く

おはこんにちばんわ
長野県白馬村の小さな珈琲屋ガクです。


はじめに

コスタリカは中米の小国ながら、
コーヒー生産において世界的に名高い国です。

肥沃な火山性土壌と適度な気候が、
高品質なコーヒー豆の生産を可能にしています。

本記事では、コスタリカコーヒーの魅力と特徴、
生産方法、さまざまな銘柄について詳しく解説します。

コーヒー愛好家必見の内容となっていますので、
ぜひご一読ください。

コスタリカコーヒーの特徴

coffee

コスタリカのコーヒーは、
複雑な味わいと豊かな風味が魅力です。

まずはコスタリカコーヒーの主な特徴をご紹介しましょう。

濃厚な甘味と深いコク

コスタリカコーヒーの最大の魅力は、
濃厚な甘味と深いコクにあります。

この味わいは、
コスタリカ独自の「ハニープロセス」という精製方法によってもたらされます。

ハニープロセスでは、
コーヒーチェリーに含まれる糖分が豆に濃縮されるため、
甘みが増すのです。

一方でコスタリカのコーヒー豆は非常に硬く肉厚なため、
深いコクも実現しています。

豆のハードさは、
標高の高さと昼夜の気温差によってもたらされます。

コスタリカの山岳地帯で育った豆ほど、
よりコクのある味わいとなるのが特徴です。

上品な酸味とフルーティーな香り

コスタリカコーヒーは甘味とコクに加えて、
上品な酸味とフルーティーな香りも魅力です。

柑橘系やベリー系の香りが特徴的で、
クリアな酸味が口いっぱいに広がります。

この酸味は、高地で育った豆ほど際立ちます。

また、
コスタリカコーヒーの香りは熟したフルーツを思わせる華やかさがあり、
豆の種類によってさまざまなニュアンスを楽しめます。

例えばゲイシャ種なら花を連想させる香りが漂い、
レッドハニーなら赤果実のようなフルーティーな香りとなります。

適したロースト度

コスタリカコーヒーの魅力を最大限に引き出すには、
適切なロースト度が重要です。

一般的には中煎り~中深煎りがおすすめで、
これにより甘味と酸味のバランスが絶妙に調和します。

浅煎りはやや酸が際立ち過ぎる可能性があり、
深煎りは酸味を失いがちです。

ただし、
生産地域や銘柄によっても最適なロースト度は異なります。

例えばタラス地区のコーヒーは酸味が強めなので中煎りが適し、
ウエストバレーの豆は中深煎りで甘味が際立ちます。

自分の好みに合わせて、
最適なロースト度を見つけるのがおすすめです。

生産地域と主要銘柄

coffee

コスタリカには主要な4つの生産地域があり、
それぞれ個性の異なるコーヒー豆が生産されています。

ここではそれぞれの地域の特徴とおすすめの銘柄を紹介します。

セントラルバレー地域

セントラルバレー地域は、
コスタリカで最も古くからコーヒー生産が行われている場所です。

周辺には3つの火山があり、
火山灰を含む肥沃な土壌がコーヒーの味わいを引き立てています。

この地域で有名なのが「コスタリカ SHB」という銘柄です。

SHBとはStrictly Hard Beanの略で、
硬質で肉厚な豆のことを指します。

この銘柄のコーヒーは深みのあるコクと複雑な味わいが特徴的です。

タラス地区

タラス地区は標高1,200~1,800mの高地に位置し、
コスタリカで最高級のコーヒー豆の産地として知られています。

寒暖差が大きいことから、
豆は非常に硬く濃厚な味わいとなります。

この地域の代表銘柄が「コスタリカ タラス」です。

クリアな酸味とチョコレートを思わせる甘味のバランスが絶妙で、
Qグレードコーヒーに指定されています。

「コスタリカ コーラルマウンテン」も人気の高級銘柄です。

ウエストバレー地域

ウエストバレー地域はタラスに次ぐ高級コーヒー生産地で、
スペシャルティコーヒーとして高く評価されています。

この地域のコーヒーは芳醇な香りと甘みが際立つのが特徴です。

有名銘柄としては「コスタリカ ウエストバレー」があり、
ミルクチョコレートのような甘さとナッツの風味が人気です。

また「ロスプリシペス農園」の豆も、
フルーティーな香りと凝縮された甘みで定評があります。

ブルンカ地域

大西洋側に位置するブルンカ地域は、
近年注目を集めているスペシャルティコーヒーの産地です。

高品質な希少品種のコーヒー豆が生産されています。

この地域で有名なのが「ゲイシャ農園」のゲイシャ種コーヒーです。

花のような繊細な香りと複雑な味わいが特徴的で、
高値で取引されるコーヒー豆のひとつです。

また近年ではハイブリッド種のコーヒー豆も生産されています。

生産者と精製方法

coffee

コスタリカでは、
小規模生産者による革新的な取り組みが注目されています。

独自の精製方法を用いることで、
より高品質なコーヒー豆を生み出しているのです。

マイクロミル精製所

コスタリカの特徴的な動きとして、
マイクロミル革命が挙げられます。

マイクロミルとは、
小規模な生産者が共同で運営する精製所のことです。

代表的なマイクロミルに、
ラ・カンデリージャ精製所があります。

筆者も実際に訪れ、
生産者の熱意と革新的な取り組みを肌で感じることができました。

ゲイシャやティピカなどの希少品種を丁寧に精製し、
上質な風味を実現しているのです。

ハニープロセスとミューシレージリムーバー

コスタリカの生産者が用いている独自の精製方法が「ハニープロセス」です。

これは一般的な水洗式とは異なり、
コーヒーチェリーの外皮を一部残したままで発酵させる方法です。

その際、
「ミューシレージリムーバー」という機械を使うことで、
発酵工程を省略しつつ良質なコーヒー豆を生産できます。

生産者たちは熱心にこの方式を取り入れており、
高い品質を実現しています。

サステナブルな取り組み

近年のコスタリカでは、
環境に配慮したサステナブルな生産が重視されています。

例えばEcomグループのGarciraso農園では、
持続可能な農業に取り組んでいます。

また生産者組織ICFAEでは、
低炭素農業の研究や品種改良に力を入れているほか、
コーヒー生産におけるトレーサビリティの確保にも注力しています。

こうした取り組みがコスタリカコーヒーの高品質を支えているのです。

おいしい淹れ方とカフェ

coffee

こうして生産されたコスタリカコーヒーですが、
おいしく淹れるためのポイントがあります。

また、
コスタリカコーヒーを扱うカフェも日本に存在します。

淹れ方のポイント

コスタリカコーヒーの魅力を最大限に引き出すには、
適切な淹れ方が重要です。

一般的におすすめなのは、次の通りです。

  • ロースト度: 中煎り~中深煎り
  • 抽出温度: 85℃前後
  • 抽出方法: ペーパードリップ、ネルドリップ、フレンチプレス

中深煎りにすると甘味が強調され、
ミルクとの相性も良くなります。また抽出温度を85℃前後に保つと、
豆の味わいを最大限に引き出せます。さらに、濃縮された味わいは抽出方法によってアレンジできます。

コスタリカコーヒーを扱うカフェ

日本にもコスタリカコーヒーを提供するカフェがあり、
本格的な味わいを楽しめます。

  • UCC カフェメルカード: 農園指定のコスタリカコーヒーが充実。コーヒー診断サービスも利用可能。
  • SUZUKI COFFEE: 環境に配慮したコスタリカスペシャルティコーヒーを扱う。産地の魅力にも注目。

UCC カフェメルカードでは、
タラスやウエストバレーなど、
さまざまな産地のコーヒーを取り揃えています。

一方のSUZUKI COFFEEでは、
コスタリカの豊かな自然に着目しながら、
高品質なスペシャルティコーヒーを提供しています。

まとめ

コスタリカは中米の小国ながら、
名実ともに世界最高峰のコーヒー生産地です。

火山灰に富む肥沃な土壌と恵まれた気候条件が、
品質の良いコーヒー豆の生産を可能にしています。

コスタリカコーヒーは、
濃厚な甘味と上品な酸味、
フルーティーな香りが特徴的です。

生産者たちが取り入れる革新的な精製方法や、
サステナブルな農業への取り組みが、
その高品質を支えています。

国内には様々な銘柄のコーヒーがあり、
産地ごとに異なる個性的な味わいを楽しめます。

淹れ方次第でも風味は変わってくるでしょう。

ぜひコスタリカコーヒーの奥深い魅力に触れてみてはいかがでしょうか。


「一期一杯」を大切に

「スペシャルティコーヒー」をご存知ですか。

スペシャルティコーヒーは、
気候・地理的条件や品種などから生まれる際立った風味特性を持ち合わせた珈琲です。

その理念は
“From seed to cup” =“一粒の種から一杯のカップまで”
の総ての段階において一貫した品質管理が徹底していることが必要とされています。

最後に私たち
HAKUBA COFFEE STANDでは、

茶道の「一期一会の精神」から
一つ一つの出会いを大切に、
二度と同じ時に戻ることはできないのだからその一杯一杯に心を尽くす、
と云う考えを基に丁寧に自家焙煎をして珈琲を長野県白馬村から提供しています。

『元コーヒー苦手』な珈琲屋ガクでした。
最後まで
ありがとうございます。

人気ブログランキングでフォロー
長野県白馬村にある『HAKUBA COFFEE STAND』店主のブログ - にほんブログ村

関連コンテンツ