おはこんにちばんわ
長野県白馬村の小さな珈琲屋ガクです。
はじめに
コーヒーは世界中で愛される飲み物ですが、
その産地によって味わいや香りは大きく異なります。
中央アメリカのホンジュラスは、
高品質なコーヒー豆の生産国として知られており、
その魅力的な味わいは多くのコーヒー愛好家を虜にしています。
本日は、
ホンジュラスコーヒーの魅力と特徴について、
生産地域、品種、味わいなど、
さまざまな角度から掘り下げていきたいと思います。
ホンジュラスコーヒーの産地
ホンジュラスは中米最大のコーヒー生産国で、
国土の70%以上が標高900mを超える高地に位置しています。
温暖な気候と適切な雨季が整っているため、
コーヒー栽培に最適な環境が整っています。
サンタバルバラ地区
サンタバルバラ地区は、
ホンジュラス北西部の山岳地帯にあり、
コーヒー栽培の中心地として知られています。
昼夜の寒暖差によって糖分が蓄えられたコーヒーチェリーが育ち、
複雑で繊細な味わいのコーヒーが生産されます。
この地区で栽培されるPacas種は、
りんごや梨、ストーンフルーツのような果実味と素晴らしい甘さを持ち、
国際品評会でも高い評価を得ています。
サンタバルバラ地区の生産者たちは、
自然災害などの影響を受けながらも、
質の高いコーヒーを生み出し続けています。
3代続く輸出業者「San Vicente」は、
この地区の約200の農家と取引を行い、
厳選したコーヒーを世界中に届けています。
マルカラ地区
マルカラ地区は、
ホンジュラスで最も有名なコーヒー生産地域です。
この地区で生産される「マルカラ」は、
ホンジュラスを代表する銘柄として知られています。
マルカラは、
チョコレートのような甘さと上品な香りが特徴的で、
バランスの取れた味わいが楽しめます。
マルカラ地区のコーヒー農園は、
品質管理に非常に力を入れており、
UCC農事調査室も生産者組合「COCAFELOL」と協力して、
高品質なコーヒーの生産に取り組んでいます。
この地区のコーヒーは、
日本でも人気が高く、
カルディやスターバックスでも取り扱われています。
ホンジュラスコーヒーの品種
ホンジュラスでは、
主にブルボン種、カトゥーラ種、カトゥアイ種などのアラビカ種が栽培されています。
これらの品種は、
それぞれ独特の風味を持っています。
ブルボン種
ブルボン種は、
ホンジュラスで最も一般的に栽培される品種です。
この品種は、
甘みとフルーティーな味わいが特徴的で、
香りも豊かです。
ブルボン種のコーヒーは、
しっかりとした味わいながらも酸味もあり、
バランスの取れた味が楽しめます。
ブルボン種は、
病気に強く、高品質なコーヒー豆を生み出すことから、
生産者に人気があります。
しかし、
収穫量が少ないことが課題とされています。
カトゥーラ種
カトゥーラ種は、
ブルボン種とティピカ種を交配して作られた品種です。
この品種は、
フルーティーな味わいと穏やかな酸味が特徴的で、
甘みも感じられます。
カトゥーラ種のコーヒーは、
軽快な味わいながらも深みがあり、
ホットでも冷めても美味しく楽しめます。
カトゥーラ種は、
収穫量が多く、病気にも強いことから、
生産者に人気があります。
しかし、
風味の個性が控えめであるという指摘もあります。
ホンジュラスコーヒーの味わい
ホンジュラスコーヒーは、
生産地域や品種によって味わいが大きく異なりますが、
一般的に香り高く中性的でバランスの良い味わいが特徴です。
香り
ホンジュラスコーヒーの香りは、
フルーツのような甘い香りが特徴的です。
チョコレートやカラメルのような香ばしい香りも感じられます。
焙煎度合いによって香りの強さや種類が変わるため、
好みに合わせて焙煎度合いを選ぶことができます。
中煎りのホンジュラスコーヒーは、
フルーツのような甘い香りが強く感じられます。
一方、
深煎りになるにつれて、
ナッツやカカオのような香ばしい香りが強くなります。
酸味
ホンジュラスコーヒーの酸味は、
爽やかでフルーティーな酸味が特徴的です。
りんごや柑橘系のフルーツを思わせるような酸味が感じられます。
この酸味は、
コーヒーの味わいをさっぱりとさせ、飲み口を爽快にしてくれます。
焙煎度合いによっても酸味の強さは変わります。
中煎りでは酸味が強く感じられますが、
深煎りになるにつれて酸味は控えめになります。
甘み
ホンジュラスコーヒーには、
キャラメルのような上品な甘みが感じられます。
この甘みは、
コーヒーの味わいをまろやかにし、
バランスを保ってくれます。
甘みの強さは、
生産地域や品種によって異なります。
サンタバルバラ地区のPacas種は、
特に甘みが強く、
りんごや梨のような果実味が感じられます。
ホンジュラスコーヒーの活用方法
ホンジュラスコーヒーは、
その魅力的な味わいから、
さまざまな用途で活用されています。
ストレートコーヒー
ホンジュラスコーヒーは、
ストレートで飲むのが一番おすすめです。
中煎りから深煎りまで、
焙煎度合いによって異なる味わいを楽しむことができます。
中煎りのホンジュラスコーヒーは、
フレンチプレスやハンドドリップで淹れると、
上品なアロマと良いバランスの味わいが楽しめます。
一方、
深煎りのホンジュラスコーヒーは、
濃厚な味わいとコクがあり、
エスプレッソマシンで淹れるのがおすすめです。
ブレンドコーヒー
ホンジュラスコーヒーは、
ブレンドコーヒーの材料としても活用されています。
フルーティーな酸味と上品な甘みは、
ブレンドコーヒーの味わいを引き立ててくれます。
ブレンドコーヒーでは、
深煎りのホンジュラスコーヒーが使われることが多く、
苦味とコクを与えてくれます。
また、
中煎りのホンジュラスコーヒーを使うことで、
フルーティーな味わいを加えることができます。
料理との相性
ホンジュラスコーヒーは、
料理とも相性が良いです。
特に、
甘味が強いデザートやチョコレート系の料理との相性が抜群です。
中煎りのホンジュラスコーヒーは、
フルーティーな味わいがデザートの甘みを引き立ててくれます。
一方、
深煎りのホンジュラスコーヒーは、
苦味とコクがあるため、
チョコレート系の料理との相性が良いでしょう。
まとめ
ホンジュラスコーヒーは、
中央アメリカの恵まれた環境で育った上質な豆を使用しています。
生産地域や品種によって味わいは異なりますが、
一般的に香り高く中性的でバランスの良い味わいが特徴です。
フルーティーな酸味と上品な甘み、
そしてナッツやカカオのような香ばしさがあり、
ストレートやブレンドコーヒー、
料理との相性など、
さまざまな用途で活用することができます。
ホンジュラスのコーヒー産業は、
自然災害などの影響を受けながらも、
生産者の努力によって質の高いコーヒーが生み出されています。
サンタバルバラ地区のPacas種やマルカラ地区の「マルカラ」など、
多様で魅力的なホンジュラスコーヒーを是非お試しください。
「一期一杯」を大切に
「スペシャルティコーヒー」をご存知ですか。
スペシャルティコーヒーは、
気候・地理的条件や品種などから生まれる際立った風味特性を持ち合わせた珈琲です。
その理念は
“From seed to cup” =“一粒の種から一杯のカップまで”
の総ての段階において一貫した品質管理が徹底していることが必要とされています。
最後に私たち
HAKUBA COFFEE STANDでは、
茶道の「一期一会の精神」から
一つ一つの出会いを大切に、
二度と同じ時に戻ることはできないのだからその一杯一杯に心を尽くす、
と云う考えを基に丁寧に自家焙煎をして珈琲を長野県白馬村から提供しています。
『元コーヒー苦手』な珈琲屋ガクでした。
最後まで
ありがとうございます。