デカフェ豆の作り方と自宅で簡単にできるカフェインレスコーヒーの秘訣
おはこんにちばんわ
長野県白馬村の小さな珈琲屋ガクです。
はじめに
コーヒー好きの方なら、
きっとデカフェコーヒーの存在を知っているはずです。
カフェインが除去されたコーヒー豆から作られるデカフェコーヒーは、
カフェインが苦手な人や夜遅くに飲む場合に最適な選択肢です。
しかし、
デカフェ豆の作り方についてはあまり知られていません。
本記事では、
デカフェ豆の製造プロセスと、
自宅で手軽にデカフェコーヒーを作る方法について詳しく解説していきます。
デカフェ豆の製造方法
デカフェ豆を製造する際には、
主に3つの方法が用いられています。
それぞれの方法には一長一短があり、
コストや品質、
環境への影響などを考慮する必要があります。
水抽出法
水抽出法は、
もっとも古くから使われている手法の一つです。
まず、
コーヒー生豆を熱湯に浸し、
カフェインを抽出します。
次に、
別の生豆をその抽出液に浸けて、
カフェインを移動させます。
この工程を繰り返すことで、
徐々にコーヒー豆からカフェインが除去されていきます。
水抽出法の最大の利点は、
化学物質を一切使わないため、
安全性が高いことです。
しかし、
工程が複雑で時間がかかるため、
コストがかさむ欠点があります。
また、
コーヒー豆の風味が損なわれやすいという課題もあります。
有機溶媒抽出法
有機溶媒抽出法は、
コストが安く製造が簡単なため、
かつては広く使われていました。
この方法では、
コーヒー生豆を有機溶媒に浸し、
カフェインを溶かし出します。
しかし、
安全性が問題視されたため、
日本ではほとんど使われなくなりました。
有機溶媒として最も一般的に使われていたのが塩化メチレンですが、
発がん性が疑われているため、
健康被害が懸念されます。
また、
有機溶媒は環境への負荷も大きいため、
廃棄の際に注意が必要です。
超臨界二酸化炭素抽出法
最新の製造方法が超臨界二酸化炭素抽出法です。
この方法では、
高温高圧の状態で二酸化炭素を超臨界状態に変化させ、
コーヒー豆からカフェインのみを選択的に抽出します。
製造コストは高くなりますが、
風味を損なうことなく、
環境にも優しい方法です。
超臨界状態の二酸化炭素は液体と気体の性質を併せ持つため、
コーヒー豆の細部にまで行き渡り、
カフェインを効率良く取り除くことができます。
また、
使用後の二酸化炭素は回収して再利用が可能です。
この方法は、
安全性と品質の両面で高く評価されています。
自宅でのデカフェコーヒー作り
デカフェ豆の製造は専門的な設備が必要ですが、
自宅でも手軽にデカフェコーヒーを作ることはできます。
ただし、
カフェインを完全に除去することは難しいため、
あくまでも軽減する程度にとどまります。
浅煎りの豆を使う
まず、
浅煎りのコーヒー豆を使うことをおすすめします。
深煎りの豆は、
焙煎の過程でカフェインが一部失われるため、
カフェイン含有量が低くなります。
浅煎りの豆を使えば、
デカフェ効果を高めることができます。
また、
アラビカ種の豆を選ぶと良いでしょう。
アラビカ種はもともとカフェイン含有量が低いため、
デカフェにするのに適しています。
安価で手に入りやすいロブスタ種と比べて、
デカフェ効果が期待できます。
水出しでカフェインを抽出
自宅でデカフェコーヒーを作るには、
水出しがおすすめの方法です。
まず、
粗挽きのコーヒー豆を冷水に浸けます。
コーヒー豆に含まれるカフェインは水に溶け出しやすいため、
この工程でカフェインの一部が抽出されます。
次に、
浸け置いた豆を取り出し、
新しい冷水に移します。
この工程を数回繰り返すことで、
徐々にカフェインが抽出され、
デカフェに近づいていきます。
時間はかかりますが、
手軽にデカフェコーヒーを作れる方法です。
商品を利用する
自宅で本格的なデカフェコーヒーを作るのは難しいため、
市販の商品を利用するのも一つの方法です。
近年、
カフェやコーヒー専門店、
スーパーなどで、
高品質のデカフェコーヒー豆が手に入るようになりました。
特に、
液体二酸化炭素を使った超臨界二酸化炭素抽出法で作られたデカフェ豆は、
おいしさと安全性が高く評価されています。
いろいろな銘柄を試して、
自分の好みに合うものを探してみるのも良いでしょう。
まとめ
デカフェ豆の製造には、
水抽出法や有機溶媒抽出法、
超臨界二酸化炭素抽出法の3つの主な方法があることがわかりました。
安全性と品質の両面を考えると、
最新の超臨界二酸化炭素抽出法が最も優れた手法と言えるでしょう。
また、
自宅でもデカフェコーヒーを作ることは可能です。
浅煎りのアラビカ種の豆を水出しするなどの工夫をすれば、
カフェインを軽減したコーヒーを楽しめます。
さらに、
市販のデカフェ豆を利用すれば、
手軽に本格的なデカフェコーヒーを味わうこともできます。
カフェインが苦手な人や健康を気にする人にとって、
デカフェコーヒーは優れた選択肢です。
おいしさと安全性を兼ね備えたデカフェコーヒーを、
ぜひお試しください。
「一期一杯」を大切に
「スペシャルティコーヒー」をご存知ですか。
スペシャルティコーヒーは、
気候・地理的条件や品種などから生まれる際立った風味特性を持ち合わせた珈琲です。
その理念は
“From seed to cup” =“一粒の種から一杯のカップまで”
の総ての段階において一貫した品質管理が徹底していることが必要とされています。
最後に私たち
HAKUBA COFFEE STANDでは、
茶道の「一期一会の精神」から
一つ一つの出会いを大切に、
二度と同じ時に戻ることはできないのだからその一杯一杯に心を尽くす、
と云う考えを基に丁寧に自家焙煎をして珈琲を長野県白馬村から提供しています。
『元コーヒー苦手』な珈琲屋ガクでした。
最後まで
ありがとうございます。