おはこんにちばんわ
長野県白馬村の小さな珈琲屋ガクです。
はじめに
インドは、
コーヒー生産国として古くから知られ、
世界の主要な産地の一つとなっています。
南部地域を中心に、
アラビカ種やロブスタ種などの様々な品種が栽培されており、
独特の風味と香りを持つコーヒーが生み出されています。
本日は、
インドのコーヒー文化や特徴的な銘柄、
生産地などについて、
詳しく見ていきましょう。
歴史と文化

インドのコーヒーには、
豊かな歴史と深い文化があります。
17世紀にイスラム教徒の巡礼者がメッカから種子を持ち帰ったことが、
コーヒー発祥の始まりだと言われています。
ババ・ブーダンギリ
コーヒーの発祥の地と呼ばれる「ババ・ブーダンギリ」は、
カルナータカ州のカラディカン農園周辺に位置しています。
この地域は、
インドコーヒー発祥の聖地であり、
海外のバイヤーにとっても特別な意味を持っています。
カラディカン農園では、
虎やサルなどの動物が神様として崇められており、
自然との共生が見られます。
整備された環境の中で野生動物も生息する、
世界で最も美しい農園の一つと言えるでしょう。
インドらしい飲み方
インドでは、
コーヒーを甘く仕上げて泡立てる「インディアンコーヒー」という飲み方が一般的です。
コーヒーリキュールにトッピングを加えるなど、
独自の調理法も生まれています。
また、
モンスーンマラバールやガネーシュヒルズ、
クリシュナラージャゴールドなど、
産地や気候条件、
栽培技術によって生み出された銘柄も多数存在します。
それぞれ独特の風味や香りを楽しめるのが魅力です。
オーガニック農法
近年、
アラクバレーで栽培されているコーヒーが注目を集めています。
このコーヒーは、
農薬や化学肥料を一切使用せずに、
バイオダイナミック農法で生産されています。
生産者と政府、
NGO団体が一丸となって品質向上に取り組んでおり、
2018年からはカップオブエクセレンスのヘッドジャッジも参加しています。
深煎りで、
ドライフルーツや赤ワイン、
スパイスを思わせる風味と長い余韻が特徴的です。
生産と品種

インドは、
年間約30万トンのコーヒーを生産し、
世界のトップ10に入る大規模な産地です。
主な栽培地域は南部のカルナータカ州、
ケーララ州、
タミル・ナードゥ州などです。
アラビカ種
インドで最も一般的に栽培されているのがアラビカ種です。
酸が少なく、
芳醇な香りと柔らかな甘味が特徴的です。
欧州では人気がありますが、
酸の強いコーヒーを好む米国では使われにくい面もあります。
ヴィディヤコーヒーは、
南部の最高級アラビカ豆を直接輸入し、
ストレートやブレンドコーヒーの原料として使用しています。
砂糖やミルクを加えても本来の味わいを損なわず、
様々な飲み方で楽しめるのが魅力です。
ロブスタ種とサタドル種
アラビカ種以外にも、
ロブスタ種やサタドル種などの品種が栽培されています。
これらは、
アラビカ種と比べてコクがあり、
ミルクなどと合わせた飲み方が一般的です。
例えばブルートーカイコーヒーは、
シングルオリジンのインド産ロブスタ豆を使用したプレミアムブレンドです。
フィルターコーヒー用のグラインダーが付属しており、
家庭でも手軽に楽しめます。
おすすめコーヒー

インドのコーヒーは、
それぞれ独特の風味や特徴を持っています。
ここでは、
人気のインドコーヒーをいくつか紹介します。
モンスーンコーヒー
モンスーンの季節風を利用して風味を引き出した「モンスーンコーヒー」は、
インドを代表する銘柄の一つです。
独特のスパイシーな香りと苦味の少ない味わいが特徴的です。
WORLD BEANS SHOP の「インド モンスーンAA」や、
Green Beans の「インド モンスーン」などがおすすめです。
カラディカン農園
ババ・ブーダンギリの地に位置する、
カラディカン農園のコーヒーも注目されています。
CHANOKO COFFEE ROASTERY の「インド カラディカン農園 ナチュラル」は、
バランスの良いクリーンな味わいが魅力です。
虎やサルが生息する美しい農園で育てられたコーヒーなので、
その背景にも興味が湧きます。
苦味と酸味が少ない品種
インドコーヒーの特徴は、
苦味と酸味が控えめで、
クリーンな味わいにあります。甘味が強く、
スパイシーな香りが魅力的なコーヒーも多数あります。
逆に、
酸味の強いコーヒーや香りの強いコーヒーが好みの人には向かない可能性もあります。
焙煎度や豆の選び方には注意が必要です。
まとめ
インドのコーヒーは、
豊かな風味と独特の文化を持つ、
魅力的な存在です。アラビカ種を中心に、
様々な品種が栽培されており、
産地や製法によって個性豊かな味わいが生み出されています。
甘味と酸味のバランスが良く、
スパイシーな香りが特徴的なインドのコーヒーは、
ぜひ一度お試しいただきたい逸品です。
自分の好みに合わせて、
おすすめのコーヒーを見つけてみてはいかがでしょうか。
「一期一杯」を大切に
「スペシャルティコーヒー」をご存知ですか。
スペシャルティコーヒーは、
気候・地理的条件や品種などから生まれる際立った風味特性を持ち合わせた珈琲です。
その理念は
“From seed to cup” =“一粒の種から一杯のカップまで”
の総ての段階において一貫した品質管理が徹底していることが必要とされています。
最後に私たち
HAKUBA COFFEE STANDでは、
茶道の「一期一会の精神」から
一つ一つの出会いを大切に、
二度と同じ時に戻ることはできないのだからその一杯一杯に心を尽くす、
と云う考えを基に丁寧に自家焙煎をして珈琲を長野県白馬村から提供しています。
『元コーヒー苦手』な珈琲屋ガクでした。
最後まで
ありがとうございます。