アイコン 全国送料無料!※一部地域除く

おはこんにちばんわ
長野県白馬村の小さな珈琲屋ガクです。

はじめに

コーヒーは現代人の生活に深く根付いた飲み物です。

しかし、
その歴史は古く、
驚くべき軌跡を辿ってきました。

ここでは、
コーヒーの起源から伝播、
世界各地での発展、
そして日本におけるコーヒー文化の歩みについて、
詳しく述べていきます。

コーヒーの奥深い世界に触れることで、
一杯のコーヒーに込められた意味合いをあらためて感じていただけることでしょう。

コーヒーの起源

coffee

コーヒーの誕生は、
神秘的な伝承に包まれています。

アラビア半島、
アフリカのエチオピアなど、
さまざまな地域がその発祥の地とされています。

エチオピアの伝説

コーヒーの故郷は、
東アフリカのエチオピアと言われています。

9世紀頃、
羊飼いの少年カルディが、
赤い実を食べた羊の活発な様子に気づき、
その実を発見したことが始まりだとされます。

この実が、
コーヒーの原種「アラビカ種」の実であったと伝えられています。

また別の伝説では、
キリスト教の修道士が、
乾いた果実を火に投げ入れたところ、
美味しい香りがしたことから、
煎じて飲むようになったとも言われています。

このように、
コーヒーの発見には複数の説が存在し、
その真相は定かではありません。

アラビアでの発展

エチオピアで発見されたコーヒーは、
やがてアラビア半島に伝わり、
広く愛飲されるようになりました。

14世紀頃、
イエメンの修道僧たちが、
コーヒーを飲んで夜の勤行に耐えたことから、
コーヒーの消費が急速に広まったと考えられています。

15世紀に入ると、
メッカやメディナといったイスラム教の聖地でも
コーヒーが飲まれるようになり、
アラビア世界全体に広がりを見せました。

このころ、
コーヒー豆の焙煎や煮出しの技術も発達し、
コーヒー文化が着実に形作られていったのです。

ヨーロッパへの伝播

アラビア世界からヨーロッパへ向けて、
コーヒーの伝播が本格化したのは17世紀のことでした。

当時、
コーヒーはイスラム世界のみで愛飲されていましたが、
ヴェネチア商人らの活躍により、
ヨーロッパでも次第に知られるようになりました。

1686年には、
オーストリア軍がトルコ軍からコーヒー豆を捕獲し、
ウィーンに最初のコーヒーハウスが開店しました。

以降、
コーヒーはイギリス、フランス、オランダなど、
ヨーロッパ各国へと広がっていきます。

社交の場としてコーヒーハウスが発達し、
コーヒー文化が形成されていったのです。

世界各地でのコーヒー栽培と消費

coffee

ヨーロッパに伝わったコーヒーは、
それ以降、
植民地を通して世界中に広まっていきました。

各地で栽培が行われるようになり、
新たな品種が生み出されるとともに、
さまざまな飲み方や文化も育まれていきました。

東南アジアでの栽培

コーヒー栽培が始まった最初の地域は、
東南アジア、
特にインドネシアのジャワ島でした。

1696年、
オランダ人がイエメンからコーヒーの苗木を盗み出し、
ジャワに植えつけたことがきっかけとなりました。

ジャワ島で育ったコーヒーは「ティピカ種」と呼ばれ、
アラビカ種に次いで世界で2番目に古い品種です。

その後、
スマトラ島、セレベス島など、
他のインドネシア諸島でもコーヒー栽培が行われるようになりました。

品種名特徴
アラビカ種味が良く、酸味と香りが強い
ティピカ種アラビカ種に次ぐ古い品種。味は滑らか
ブルボン種レユニオン島で誕生。味の強さが特徴

中南米への広がり

一方、
ヨーロッパからは、
コーヒーの苗木が植民地を通して中南米へと持ち込まれました。

最初はカリブ海地域へ伝わり、
1730年代にはブラジルでコーヒー栽培が始まりました。

ブラジルは肥沃な土地に恵まれ、
次第に大規模なコーヒー農園が発達していきました。

20世紀には、
ブラジル産のコーヒーが世界の供給量の半分以上を占めるようになり、
コーヒー最大の生産国へと成長したのです。

その他の主要産地

  • ケニア、コートジボワール、エチオピア (アフリカ)
  • コロンビア、グアテマラ、ホンジュラス (中米)
  • コスタリカ、ベネズエラ、エクアドル (南米)
  • ベトナム、メキシコ、ハワイ

このように、
世界各地にコーヒーの主要産地が形成されました。

気候風土の違いによって、
さまざまな品種やブレンドが生み出され、
多様なコーヒー文化が育っていったのです。

日本におけるコーヒー文化の発展

coffee

日本に最初にコーヒーが伝わったのは、
江戸時代の長崎の出島でした。

以降、
明治時代の文明開化を経て、
徐々にコーヒーが広まっていきました。

また、
戦後のコーヒー需要の高まりとともに、
日本国内でも消費や製造、
栽培が行われるようになり、
独自のコーヒー文化が発展していきました。

長崎出島からの伝来

コーヒーが本格的に日本に伝わったのは、
長崎の出島を通してでした。

江戸時代後期、
蘭学者たちが出島のオランダ人から直接コーヒーを知り、
1782年には『万国管窺』にコーヒーについての記載がみられるようになりました。

しかし、
当時のコーヒーは珍しい飲み物でしかなく、
庶民の間には広く浸透するには至りませんでした。

明治維新が訪れるまでは、
コーヒーは一部の知識階級の嗜み品にとどまっていたのです。

明治から大正へ

明治時代に入ると、
コーヒーの輸入が本格化しました。

外国人居留地にコーヒーハウスが開店し、
上流階級の間で親しまれるようになりました。

1888年には、
日本初の本格的な喫茶店「可否茶館」が開店し、
コーヒー普及の一里塚となりました。

大正時代には、
文化人を中心にコーヒー愛好会が結成されるなど、
コーヒー文化がさらに発達していきました。

東京・銀座のカフェなども登場し、
カフェ通いが流行する様子が見られました。

戦前・戦後のコーヒー文化

第二次世界大戦を境に、
一時的にコーヒー文化が途絶えることになりました。

戦時中は、
コーヒーは輸入が規制され、
国民からは遠ざけられました。

しかし戦後、
輸入の再開とともに、
コーヒーは急速に日本中に広まっていきました。

1950年代以降、
喫茶店ブームが起こり、
サイフォンなどのコーヒー器具が人気を博しました。

同時期、家庭用のインスタントコーヒーも登場し、
日本人の生活にコーヒーが深く浸透していきました。

また、
日系ブラジル人の帰国とともに、
コーヒー農園経営者も現れ、
一部で国内栽培も行われるようになりました。

まとめ

コーヒーは古くからさまざまな文化に影響を与えてきました。

エチオピアやアラビア半島での発見、
イスラム世界での発展、
ヨーロッパ、アメリカ、アジア、アフリカとの出会いを経て、
今や世界中で愛される飲み物となりました。

日本においても、
コーヒーの伝来から庶民への浸透、
そしてさまざまな形での発展を遂げてきました。

一杯のコーヒーには、
長い歴史と多様な文化が凝縮されているのです。

その味わいを堪能するとともに、
コーヒーの背景にある奥深い世界を知ることで、
新たな魅力に気づけるはずです。


「一期一杯」を大切に

スペシャルティコーヒー」をご存知ですか。

スペシャルティコーヒーは、
気候・地理的条件や品種などから生まれる際立った風味特性を持ち合わせた珈琲です。

その理念は
“From seed to cup” =“一粒の種から一杯のカップまで”
の総ての段階において一貫した品質管理が徹底していることが必要とされています。

最後に私たち
HAKUBA COFFEE STANDでは、

茶道の「一期一会の精神」から
一つ一つの出会いを大切に、
二度と同じ時に戻ることはできないのだからその一杯一杯に心を尽くす、
と云う考えを基に丁寧に自家焙煎をして珈琲を長野県白馬村から提供しています。

『元コーヒー苦手』な珈琲屋ガクでした。
最後まで
ありがとうございます。

人気ブログランキングでフォロー
長野県白馬村にある『HAKUBA COFFEE STAND』店主のブログ - にほんブログ村

関連コンテンツ