おはこんにちばんわ
長野県白馬村の小さな珈琲屋ガクです。
はじめに
コーヒーの魅力は、
その豆の焙煎度合いによって大きく変わります。
焙煎とは、
生のコーヒー豆に熱を加えて、
香りや味わいを引き出す重要な工程なのです。
本日は、
焙煎の基本的な知識から、
自宅で焙煎を楽しむ方法、
そして焙煎度合いの違いによる味の変化までをご紹介します。
コーヒーの新しい一面を発見できるかもしれません。
焙煎とは

焙煎は、
コーヒーの風味と香りを生み出す不可欠な工程です。
生のコーヒー豆は、
淡い緑色をしており、
特別な風味はありません。
しかし、
焙煎によって化学変化が起こり、
コーヒーらしい味わいが生まれるのです。
焙煎の過程
焙煎の際、
コーヒー豆は高温で加熱されます。
この過程で、
豆の内部の成分が化学変化を起こし、
苦味、酸味、甘味などの風味が生まれます。
また、
焙煎が進むにつれて、
豆の色は茶色から黒褐色に変化していきます。
焙煎中の豆からは、「ハゼ」と呼ばれる小さな音が聞こえます。
これは、
豆の内部の水分が蒸発し、
豆の表面が割れる音です。
この「ハゼ」の回数を確認することで、
焙煎の度合いを判断することができます。
焙煎方式
焙煎には、
主に2つの方式があります。
ドラム式焙煎と熱風式焙煎です。
ドラム式焙煎は、
伝統的な方式で、
コーヒー豆が回転するドラムの内側で直接加熱されます。
一方、
熱風式焙煎では、
コーヒー豆が熱風に乗って舞い上がり、
均一に焙煎されます。
近年では、
熱風式焙煎が主流となっています。
焙煎度合い
焙煎の度合いによって、
コーヒーの味わいは大きく変わります。
一般的に、
浅煎り、中煎り、深煎りの3段階に分けられます。
浅煎りは、
酸味が強く、
豆本来の特徴的な風味が楽しめます。
中煎りは、
酸味と苦味のバランスが良く、
まろやかな味わいです。
深煎りは、
苦味が強くコクがあり、
深い味わいが特徴です。
自宅で焙煎を楽しむ

コーヒー好きの方なら、
自宅で焙煎を楽しむのもおすすめです。
簡単な道具さえあれば、
自分好みの焙煎度合いに調整することができます。
必要な道具
自宅で焙煎するには、
以下の道具が必要です。
- 生のコーヒー豆
- 焙煎機または炒り網
- うちわまたは扇風機
焙煎機は専用の機械ですが、
手軽に始められるなら炒り網でも十分です。
うちわや扇風機は、
焙煎後の冷却に使用します。
焙煎の手順
焙煎の手順は、
以下の通りです。
- 生のコーヒー豆を準備する
- 焙煎機または炒り網で中火で加熱し始める
- 豆を攪拌しながら、「ハゼ」の音を確認する
- 目的の焙煎度合いに達したら、すぐに冷却する
- 2~3日寝かせてから、挽いて抽出する
焙煎の難しさは、
焙煎度合いを見極めることです。
自分好みの焙煎度合いを見つけるためには、
何度か練習が必要かもしれません。
焙煎度合いの違いによる味の変化

焙煎度合いの違いによって、
コーヒーの味わいは大きく変わります。
ここでは、
代表的な3つの焙煎度合いについて詳しく見ていきましょう。
浅煎り
浅煎りは、
豆の色が薄く、
酸味が強い特徴があります。
生豆本来の風味が残っており、
フルーティーな香りが楽しめます。
しかし、
苦味が少なく、コクに欠けるのが欠点です。
浅煎りのコーヒーは、
朝食などに合う軽やかな味わいです。
エチオピアやケニアの高級豆を浅煎りにすると、
その個性が存分に引き立ちます。
中煎り
中煎りは、
酸味と苦味のバランスが良く、
まろやかな味わいが特徴です。
豆の個性と焙煎による風味がうまく調和しています。
中煎りは、
幅広い用途に適しており、
朝食から夜のコーヒーまで楽しめます。
ブレンドコーヒーは、
中煎りが一般的です。
深煎り
深煎りは、
豆の色が濃く、
苦味が強くコクのある味わいが特徴です。
焙煎による風味が強く、
豆の個性は控えめになります。
深煎りのコーヒーは、
夜や寒い日に飲むのに適しています。
エスプレッソなどにも向いています。
ただし、
苦味が強すぎると感じる人もいます。
まとめ
焙煎は、
コーヒーの味わいを決める重要な工程です。
焙煎度合いによって、
酸味、苦味、コクのバランスが変わり、
様々な味わいが生み出されます。
自宅で焙煎を楽しむことで、
自分好みの焙煎度合いを見つけられるでしょう。
焙煎の世界は奥が深く、
新しい発見があるかもしれません。
焙煎を通して、
コーヒーの新たな魅力を感じてみてはいかがでしょうか。
「一期一杯」を大切に
「スペシャルティコーヒー」をご存知ですか。
スペシャルティコーヒーは、
気候・地理的条件や品種などから生まれる際立った風味特性を持ち合わせた珈琲です。
その理念は
“From seed to cup” =“一粒の種から一杯のカップまで”
の総ての段階において一貫した品質管理が徹底していることが必要とされています。
最後に私たち
HAKUBA COFFEE STANDでは、
茶道の「一期一会の精神」から
一つ一つの出会いを大切に、
二度と同じ時に戻ることはできないのだからその一杯一杯に心を尽くす、
と云う考えを基に丁寧に自家焙煎をして珈琲を長野県白馬村から提供しています。
『元コーヒー苦手』な珈琲屋ガクでした。
最後まで
ありがとうございます。