おはこんにちばんわ
長野県白馬村の小さな珈琲屋ガクです。
はじめに
コーヒー愛好家の間で絶大な人気を誇るブルーマウンテンコーヒー。
その魅力は、
希少性と味わいの両面にあります。
本記事では、
ブルーマウンテンコーヒーの起源から味わいの特徴、栽培環境、評価、
ブレンドの楽しみ方まで、
詳しく紹介していきます。
珈琲好きの方はもちろん、
これからブルーマウンテンコーヒーを知りたい方も、
ぜひ最後までご覧ください。
ブルーマウンテンコーヒーの歴史と起源

ブルーマウンテンコーヒーは、
ジャマイカのブルーマウンテン山脈で栽培される世界最高級のコーヒー豆です。
その歴史は18世紀にさかのぼります。
イギリスによる導入
1728年、
イギリス人によってコーヒーの苗木がジャマイカに持ち込まれました。
当初は庭園用として栽培されていましたが、
のちにブルーマウンテン地域で本格的な栽培が始まりました。
ブルーマウンテン山脈の標高の高さと気候が、
上質なコーヒー豆の生産に適していたためです。
寒暖差が大きく、
湿度も高い環境は、
コーヒー豆の成長に理想的だったのです。
厳しい品質管理
現在のブルーマウンテンコーヒーは、
徹底した品質管理のもとで生産されています。
収穫されたコーヒー豆は、
「No.1」「No.2」「No.3」「セレクト」などの等級に分類されます。
最高級の「No.1」は、
木製の樽に詰められて世界中に輸出されています。
この品質管理の厳しさが、
ブルーマウンテンコーヒーの希少性と高品質を支えているのです。
王室との深い繋がり
ブルーマウンテンコーヒーは、
イギリス王室とも深い関係があります。
クイーン・エリザベス2世も、
このコーヒーの愛飲家だと言われています。
王室御用達であることは、
ブルーマウンテンコーヒーの高級感と評価の高さを物語っています。
日本でも「ブルーマウンテンコーヒーの日」(1月9日)が制定されるなど、
人気は世界的なものとなっています。
ブルーマウンテンコーヒーの味わい

一体どのような味わいが、
ブルーマウンテンコーヒーを「コーヒーの王様」と呼ばせているのでしょうか。
ここからは、
その魅力的な味わいについて詳しく見ていきましょう。
上品な香りと軽やかなコク
ブルーマウンテンコーヒーの最大の特徴は、
上品でフルーティーな香りと、
軽やかながらもしっかりとしたコクにあります。
香り高い一方で、
しつこくない味わいが人気の理由です。
この独特の香りと味わいは、
高地という環境と丁寧な手作業による栽培から生まれるものです。
人の手によって丁寧に育てられた逸品だからこそ、
こうした味わいを実現できるのでしょう。
バランスの良さ
ブルーマウンテンコーヒーは、
酸味、甘味、コクのバランスが絶妙に調和しています。
苦味は控えめですが、
それでいてしっかりとした味わいが楽しめます。
様々なブレンドコーヒーがありますが、
ブルーマウンテンコーヒー単体でも十分に満足できる芳醇さがあります。
まろやかで優雅な味わいにうっとりするコーヒー通も多いはずです。
ナッツ系の風味
ブルーマウンテンコーヒーには、
独特のナッツ系の風味も楽しめます。
高地で丁寧にゆっくり育てられた密度の高い豆ならではの、
芳ばしい香りと味わいが特徴的です。
酸味と甘味、
コクにナッツの風味が加わることで、
複雑でありながらもバランスの取れた味わいに仕上がっているのです。
ブルーマウンテンコーヒーの栽培環境

ブルーマウンテンコーヒーの魅力的な味わいは、
その栽培環境によるところが大きいのです。
ここではその理由を、
詳しく見ていきましょう。
標高の高さ
ブルーマウンテンコーヒーは、
標高800〜1,200mの高地で栽培されています。
この高地の環境が、
非常にゆっくりと丁寧な育成を可能にしているのです。
標高が高いほど気温が低く、
コーヒー豆の成熟に時間がかかります。
ゆっくり育つことで、
豆に味と香りが凝縮されていくのです。
寒暖差と湿度
ブルーマウンテン山脈の気候は、
昼夜の寒暖差が激しく湿度も高いことが特徴です。
この環境下で、
コーヒー豆は膨張と収縮を繰り返します。
その過程で味と香りが濃縮され、
豆本来の旨味が引き出されるのです。
まさに「よい環境があってこその逸品」と言えるでしょう。
土壌と手作業による栽培
ブルーマウンテン地域の土壌は、
弱酸性で保水力が高いことが知られています。
コーヒー栽培に適した環境なのです。
さらに、
人手を掛けて一つ一つ丁寧に収穫されることも重要です。
機械に頼らず、
こうした手作業により均一で高品質な豆を収穫できるのです。
ブルーマウンテンコーヒーの評価

こうした希少で高品質なコーヒー豆は、
栽培地以外のエリアでも高く評価されています。
ここではその評価の理由を探っていきましょう。
生産量の限られた希少なコーヒー
ブルーマウンテンコーヒーは、
生産量が非常に限られているのが特徴です。
その理由は、
地理的要因と手作業による栽培にあります。
要因 | 説明 |
---|---|
地理的要因 | 栽培適地がブルーマウンテン地方のみと非常に限られている |
手作業栽培 | 機械に頼らず人手で一つ一つ丁寧に収穫しているため |
このように生産量が少ないことから、
希少なコーヒー豆としての価値が高まっているのです。
日本人に人気
ブルーマウンテンコーヒーは日本でも高い人気があり、
その生産量の約70%が日本国内で消費されています。
それほど日本人の嗜好に合う味わいなのです。
日本人の舌にも馴染みやすい、
上品で柔らかな味わいが好まれている理由の一つでしょう。
また、
その品質と希少性から、
プレゼントとしても人気があります。
世界的な評価の高さ
ブルーマウンテンコーヒーは
「コーヒーの王様」と呼ばれるほど世界的に評価が高く、
スペシャルティコーヒーとしても人気があります。
世界のコーヒー通からも絶賛される理由には、
次のようなことが挙げられます。
- 豊かなアロマと複雑味のある味わい
- 上品で洗練されたフレーバー
- 手間暇をかけた丁寧な栽培プロセス
- 希少性と品質管理の徹底さ
ブルーマウンテンコーヒーのブレンドの楽しみ方

ブルーマウンテンコーヒーは、
ブラックで味わうのが一般的ですが、
ブレンドコーヒーとしても楽しむことができます。
ここでは、
ブレンドの魅力と楽しみ方をご紹介しましょう。
珈琲屋さんのブレンド
数多くの専門店で、
ブルーマウンテンコーヒーをベースとしたオリジナルブレンドが楽しめます。
それぞれ焙煎度合いや配合、
抽出方法にこだわりがあり、
店ごとに異なる味わいを堪能できるでしょう。
中には、
ブルーマウンテンコーヒーの良さを最大限に引き出すため、
酸味や苦味を抑えたり
コクを際立たせた上品な味に仕上げているブレンドもあります。
珈琲好きにはたまらない魅力に溢れています。
自宅で手軽に楽しむ
自宅用にも、
ブルーマウンテンコーヒーを使ったブレンドが市販されています。
ドリップバッグなどのシンプルな商品から、
粉とドリッパーなどの専門的な器具も揃っています。
コーヒー通向けに
ブルーマウンテンコーヒーを単品で楽しめるパックもあれば、
初心者向けのブレンドもあり、
幅広い層が自宅で本格的な味わいを体験できるのが魅力です。
ブレンドの利点
ブレンドにすることで、
次のようなメリットがあります。
- ブルーマウンテンコーヒーの特徴を際立たせることができる
- 他の豆の風味と絶妙に調和させられる
- 個人の嗜好に合わせたオリジナル味が作れる
ブルーマウンテンコーヒー本来の良さを味わいながらも、新しい魅力を発見できるのがブレンドの醍醐味です。
まとめ
ブルーマウンテンコーヒーは、
その希少性と上品な味わいから
「コーヒーの王様」と称されています。
丁寧な手作業による栽培、
標高の高さと気候条件に恵まれた環境が、
その高品質と芳醇な風味を生み出しています。
世界中のコーヒー通からも評価が高く、
特に日本人の嗜好に合う上品な味わいが人気の理由です。
ブレンドすればさらに新しい魅力を発見できるでしょう。
ぜひ一度、
この世界最高級のコーヒーを堪能してみてはいかがでしょうか。
「一期一杯」を大切に
「スペシャルティコーヒー」をご存知ですか。
スペシャルティコーヒーは、
気候・地理的条件や品種などから生まれる際立った風味特性を持ち合わせた珈琲です。
その理念は
“From seed to cup” =“一粒の種から一杯のカップまで”
の総ての段階において一貫した品質管理が徹底していることが必要とされています。
最後に私たち
HAKUBA COFFEE STANDでは、
茶道の「一期一会の精神」から
一つ一つの出会いを大切に、
二度と同じ時に戻ることはできないのだからその一杯一杯に心を尽くす、
と云う考えを基に丁寧に自家焙煎をして珈琲を長野県白馬村から提供しています。
『元コーヒー苦手』な珈琲屋ガクでした。
最後まで
ありがとうございます。