おはこんにちばんわ
長野県白馬村の小さな珈琲屋ガクです。
はじめに
コーヒーは世界中で愛される飲み物ですが、
特に大人にとってコーヒーが日常生活に欠かせない存在となっています。
この記事では、
なぜ大人はコーヒーを飲むのか、
その理由や背景について解説していきます。
コーヒーが味覚の変化や心身の効果、
日本人の食生活、遺伝子など様々な要素とどのように関連しているのか、
詳しく見ていきましょう。
味覚の変化がコーヒーをおいしいと感じさせる
大人になると苦味が感じにくくなる
子供のころは苦味が苦手で、
コーヒーを飲むことができなかったという経験がある方も多いでしょう。
しかし、
大人になると苦味が感じにくくなり、
コーヒーがおいしく感じられるようになります。
これは味蕾の減少や経験による変化が関係しているとされています。
タバコやストレスも味蕾細胞の減少を引き起こし、
食べ物の味が薄く感じられることもあります。
これが、
大人がコーヒーをおいしく感じる理由の一つです。
味覚のバランスがコーヒーを楽しむポイント
味蕾で感じることができるのは甘味、苦味、酸味、塩味、うま味の5つの味です。
おいしいと感じるコーヒーには、
これらの味がバランスよく含まれています。
また、
コーヒーと一緒に甘いお菓子を食べると、
味のバランスがとれてさらに美味しく感じられます。
舌苔が付着することで味覚が鈍くなり、
口臭の原因にもなるため注意が必要です。
舌苔を無理に取ろうとすると舌を傷つける可能性があるため、
身体の不調やストレスを軽減する方が良いとされています。
現代人のストレスと日本人の食生活の変化がコーヒー人気を押し上げる
コーヒーはストレス解消に効果的
ストレスを感じると苦いものを好む傾向があります。
このため、
ストレス社会で生きる現代人にとって、
コーヒーは心身のリラクセーション効果があります。
コーヒーを飲むことでストレスを解消しようとする人も多いでしょう。
コーヒーは時間や場所を選ばず気軽に飲むことができ、
淹れ方や飲み方も多様化しています。
これも、
現代人がコーヒーを愛飲する理由の一つです。
日本人の食生活の欧米化とコーヒーの普及
日本人がコーヒーを飲むようになったのは戦後の高度成長期以降であり、
食生活の欧米化と重なっています。
日本人の食生活の変化により、
ナトリウムを多く摂取するようになった身体にとって、
コーヒーはカリウムを手軽に摂取できる飲み物となりました。
コーヒーは現代人の心と体を癒してくれる良きパートナーであり、
長くお付き合いしていきたい存在です。
遺伝子の影響もあり、苦味感受性の高い人がコーヒーを好む
遺伝子がコーヒーの苦味に対する感受性を左右する
研究によると、
キニーネやプロピルチオウラシルに対する感受性が高い遺伝子を持つ人々は、
コーヒーを少なく摂取する傾向がある一方、
カフェインの苦味に対する感受性が高い人々は
より多くのコーヒーを飲む傾向があるとされています。
これは、
カフェインによって引き起こされる肯定的な影響を学習し、
カフェインを好むようになる「条件付け」の一例であると言われています。
風味や匂いがコーヒーの苦味を目立たなくさせる
また、
コーヒーの味がカフェインの含有を意味するものだと学んだことや、
風味の認識に影響を与える匂いなどが、
コーヒーの苦味を目立たなくしています。
これらの要素が相互作用することで、
コーヒーがおいしく感じられるようになるのです。
これらの研究結果は、
コーヒーを好むことが遺伝子のレベルで受け継がれている可能性があり、
コーヒーの摂取が健康に良いことも示しています。
脳の学習や条件付き好みがコーヒーが美味しいと感じさせる
脳が人間の反応を更新する仕組み
大人になると、
苦いコーヒーや子どもの頃に苦手だった野菜などを
「美味しい」と感じることがあります。
これは、
脳が体に悪影響がない食べ物や刺激効果のある食べ物を学習して、
人間の好みを変えることができるからです。
このような、
脳が生物の反応を更新する仕組みは、
行動心理学における有名な「パブロフの犬」の実験でも説明が可能です。
食べ物と結びついた良い思い出と悪い思い出が
食べ物の好みに影響しています。
味の好みを後から調整するメカニズム
脳向上の反応を調整するメカニズムは、
私たち人間が有害な食べ物を避け、
栄養価など良い作用のあるものを食べていくために欠かせない仕様です。
苦手な食べ物を克服したい場合、
味付けを変えるよりも、
定期的に食べたり、
良い思い出となるようなシチュエーションで食べることがカギです。
自分の子どもが野菜や魚など栄養価のあるものを嫌っていても、
諦めずときどき楽しく食卓に登場させてあげれば
好きになってくれるかもしれません。
まとめ
以上の理由から、
大人がコーヒーを飲むのは味覚の変化、
日本人の食生活の欧米化、
遺伝子の影響、脳の学習や条件付き好みなど様々な要素が関わっています。
コーヒーは忙しい現代人にとって心と体を癒してくれる飲み物であり、
これからも私たちの生活に欠かせない存在でしょう。
お好みのコーヒーを見つけて、
心身ともにリフレッシュしましょう。
「一期一杯」を大切に
「スペシャルティコーヒー」をご存知ですか。
スペシャルティコーヒーは、
気候・地理的条件や品種などから生まれる際立った風味特性を持ち合わせた珈琲です。
その理念は
“From seed to cup” =“一粒の種から一杯のカップまで”
の総ての段階において一貫した品質管理が徹底していることが必要とされています。
最後に私たち
HAKUBA COFFEE STANDでは、
茶道の「一期一会の精神」から
一つ一つの出会いを大切に、
二度と同じ時に戻ることはできないのだからその一杯一杯に心を尽くす、
と云う考えを基に丁寧に自家焙煎をして珈琲を長野県白馬村から提供しています。
『元コーヒー苦手』な珈琲屋ガクでした。
最後まで
ありがとうございます。