フェアトレードコーヒー:世界の生産国の現状と意義
おはこんにちばんわ
長野県白馬村の小さな珈琲屋ガクです。
はじめに
フェアトレードコーヒーは、世界のコーヒー生産国の状況を知ることで、
より良い農業や環境保護、生産者の権利向上につながる取り組みです。
本記事では、フェアトレードコーヒー生産国の現状やその意義、
さらにその認証について詳しく説明していきます。
コートジボワール:カカオ生産の大国
カボキバ農業協同組合の活動
コートジボワール南東部のダロア市にあるカボキバ農業協同組合は、
1999年に設立された農民による組合です。
組合員たちは、カカオ豆とコーヒー豆の生産・売買で生計を立てており、
組合は組合員の社会的・経済的立場を改善することを目指しています。
カボキバは、組合員によって育てられた豆を地元の商人よりも高い値段で購入し、
必要な肥料や殺虫剤などの購入資金を提供します。
また、医療費や学費の融資も行っており、地域社会の支援に力を入れています。
カカオ生産と経済
コートジボワールは世界最大のカカオ生産国であり、
年間約134万トンのカカオ豆を生産しています。
カカオは同国の経済の大きな柱であり、GDPの15%を占め、輸出収入の約35%を占めています。
カカオ農家は約100万人おり、それぞれの畑で平均1,300kgのカカオを生産しています。
カカオの収穫量は世界価格に大きな影響を与え、
2002年の内戦中には価格が16年ぶりの高値に達しました。
フェアトレードコーヒーの価値
公正な貿易を目指して
フェアトレードは、適正な報酬の保証や環境保護などを通じて、公正・公平な貿易取引を実現し、
生産者の地位の向上を目指します。
そのため、フェアトレードコーヒーは、
その取り組みが生産者や地域社会の発展に貢献していることが期待されます。
フェアトレード認証を受けたコーヒーは、適正な報酬が支払われていることを示すマークが付いています。
これにより、消費者は安心してフェアトレードコーヒーを購入し、飲むことができます。
日本で購入可能なフェアトレードコーヒー
日本でも多くの企業やカフェが、フェアトレードコーヒーを取り扱っています。
例えば、スターバックス コーヒー ジャパンやカルディコーヒーファームなどがその代表です。
また、小川珈琲やミニストップ、すき家などでもフェアトレードコーヒーが提供されており、
日常的にフェアトレードコーヒーを楽しむことができます。
認証制度の役割
フェアトレード認証の基準
フェアトレード認証には、経済的基準や社会的基準が求められます。
最低価格とプレミアムが保証され、労働条件の改善も重要な要素となっています。
環境基準では、農薬や薬品の使用制限や土壌・水源の保護が定められており、
遺伝子組み換え作物の使用が禁止されています。
他の環境保護認証
フェアトレード以外にも、環境に配慮した認証制度がいくつか存在します。
代表的なものには、レインフォレスト・アライアンス認証やUTZ認証、有機JAS規格などがあります。
これらの認証も、環境保護や生産者の待遇改善を目指しており、
消費者にとって信頼できるマークとなっています。
まとめ
フェアトレードコーヒーは、生産者や地域社会の発展に重要な役割を果たしています。
フェアトレード認証を受けたコーヒーは、適正な報酬が支払われており、
環境保護にも力が入れられています。
日本でも多くの企業やカフェが取り扱っており、
消費者は安心してフェアトレードコーヒーを選ぶことができます。
結果として、フェアトレードコーヒーは、遠く離れたコーヒー生産国の状況を考えるとともに、
環境にやさしい取り組みの一環として、その意義がますます深まっています。
自分が飲むコーヒーにもフェアトレード認証のものを選ぶことで、
少しずつでも生産者や環境に貢献できることを忘れずに、これからの選択に活かしましょう。
「一期一杯」を大切に
「スペシャルティコーヒー」をご存知ですか。
スペシャルティコーヒーは、気候・地理的条件や品種などから生まれる際立った風味特性を持ち合わせた珈琲です。
その理念は
“From seed to cup” =“一粒の種から一杯のカップまで”
の総ての段階において一貫した品質管理が徹底していることが必要とされています。
最後に私たち
HAKUBA COFFEE STANDでは、
茶道の「一期一会の精神」から
一つ一つの出会いを大切に、
二度と同じ時に戻ることはできないのだからその一杯一杯に心を尽くす、
と云う考えを基に丁寧に自家焙煎をして珈琲を長野県白馬村から提供しています。