大糸線を守れ!アルプスを走る路線の絶望と希望
おはこんにちばんわ
長野県白馬村の小さな珈琲屋ガクです。
はじめに
長野県と新潟県を結ぶJR大糸線は、
地域住民にとって欠かせない交通網です。
しかし近年、
利用者減少による赤字が深刻な問題となっています。
本日は大糸線の現状と課題、
そして将来展望について包括的に解説します。
大糸線の概要
大糸線は、松本駅から糸魚川駅までの105kmを結ぶローカル線です。
このルートは
車窓から北アルプスの雄大な景色を楽しめることから
「アルプスを見ながら列車に乗れる路線」
としても知られています。
管理・運行
大糸線は東西に分かれて
JR東日本とJR西日本が管理・運行しています。
松本駅から南小谷駅までの区間はJR東日本、
南小谷駅から糸魚川駅までの区間は
JR西日本が運行を担当しています。
電化区間である松本-南小谷間は
特急「あずさ」「しなの」や普通列車が運転されています。
一方、
非電化区間の南小谷-糸魚川間は
気動車による普通列車が1日7往復運行されているのみです。
主要駅
大糸線には以下のような主要駅があります。
- 松本駅 – 大型ショッピングモールが併設された利便性の高い駅
- 島内駅 – 通勤通学の拠点駅
- 穂高駅 – 山登りや温泉地への玄関口
- 安曇追分駅 – 有明山が眺められる風光明媚な場所にある
過去の路線
かつては大阪方面との直通急行「くろよん」や
スキー客向けの「シュプール号」なども運転されていましたが、
現在は廃止されています。
1995年の集中豪雨で南小谷以南が一時不通になり、
それ以降は南小谷を越えての直通運転はありません。
大糸線の課題
高速道路の整備などにより、
大糸線の輸送密度は平成4年の20分の1以下に落ち込んでいます。
2022年度の赤字は
6億1000万円に上るなど、
厳しい経営を強いられています。
利用者減少
沿線人口の減少が大きな要因として指摘されています。
廃止の危機にさらされている現状について、
通学に利用する鷲澤さんは
「路線に愛着があり存続して欲しい」と
複雑な思いを抱いています。
一方で、
数年後には周辺の子供たちが高校生になり
新規利用者が見込まれることから、
将来性も残されていると言えるでしょう。
赤字路線への対応
JR西日本は2022年4月、
輸送密度2,000人未満の赤字路線の収支状況を公表しました。
大糸線もその対象に含まれたため、
JR西日本から沿線自治体に対し
利用促進の新たな取り組みが求められています。
具体的には、
振興部会を設置し
数値目標を設定することなどが議論されています。
大町市長は
「多くの人に乗ってもらう計画を立てたい」と
抱負を語っています。
沿線自治体の取り組み
沿線自治体は大糸線の活性化に向けて
様々な施策に取り組んでいます。
「大糸線活性化協議会」を設置するなどして、
利用促進に力を注いできました。
具体的な取り組み
取り組み内容 | 概要 | 成果 |
---|---|---|
定期券購入費助成 | 定期券購入費の一部を自治体が助成 | 年々利用者が増加傾向 |
バス増便 | バスによる補完増便 | 利用者が少なく低調 |
観光ツアー | 観光モデルツアーの実施 | 参加者が年々増加 |
コラボ企画 | 他路線とのコラボ企画実施 | 655人の参加者を集める |
地域活性化への機運
自治体は
大糸線の活性化を通じて地域の活性化も図ろうとしています。
観光資源を生かした企画や、
沿線の観光地への誘客など、
積極的な取り組みが期待されます。
これまでの成果を踏まえ、
利用促進と観光振興を両輪としながら、
持続可能な大糸線の運営を目指す構えです。
まとめ
大糸線は長年にわたり
地域住民の足として重要な役割を果たしてきました。
しかし
近年の赤字経営は大きな課題となっており、
利用者減少に歯止めをかける必要があります。
沿線自治体とJRは
これまでにも様々な利用促進策に取り組んできましたが、
さらに協力を深め、
数値目標を掲げた具体的な計画を
立案することが求められます。
地域活性化や観光振興とも連動させながら、
次世代に引き継がれる大糸線を目指す機運が高まっています。
「一期一杯」を大切に
「スペシャルティコーヒー」をご存知ですか。
スペシャルティコーヒーは、
気候・地理的条件や品種などから生まれる際立った風味特性を持ち合わせた珈琲です。
その理念は
“From seed to cup” =“一粒の種から一杯のカップまで”
の総ての段階において一貫した品質管理が徹底していることが必要とされています。
最後に私たち
HAKUBA COFFEE STANDでは、
茶道の「一期一会の精神」から
一つ一つの出会いを大切に、
二度と同じ時に戻ることはできないのだからその一杯一杯に心を尽くす、
と云う考えを基に丁寧に自家焙煎をして珈琲を長野県白馬村から提供しています。
『元コーヒー苦手』な珈琲屋ガクでした。
最後まで
ありがとうございます。